2016年 03月 06日
正しき発音は、“ッ”入りではなく“ゥ”入りだった場所へ
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この日は、パリにご出発するマダムの会社の方をお見送りした後、昨夜から予定していたGUCCI MUSEO(グッチ博物館)に行く事に…。
一昨日の独り歩きの時に見つけていた場所でしたが、ちょっと自信がない。
そこで、前夜起きたトラブルの件の話のついでに、ホテルのフロントの方に、その 場所を確認してみました。
ところが、「???」のお顔をされましたの。
エ―――ッ!あんなに有名なグッチを、貴方は、知らないの!?
でも、日本人は知っていても、その国の人が、新しい場所は知らないっていうのは、よくある事ですしね。
そこで「何年か前にできたって聞いたんですが、ご存知ないですか?」と、スペルを見せたら
……ハイ、かしこい方は、もうお分かりでしょう。
「知らない」じゃなくて、私が何を言っているのか「通じてない」だけでした。
日本にいた時から、ずっと“グッチ”と促音付きで、脳にインプットしていたこのブランド名でしたが、実は、その促音が、障害に…。
最初のGUを口を前に尖らせた感じで発音し、CCIを付け加えるという感じでしょうか?
つまり、“グゥチ”と発音すれば、彼らのGUCCIに聞こえる発音になるみたいですわ。
1階から3階迄あるフロアには、ズラリと並んだ1921年の創立時代から、現在までの貴重なGUCCIのアーカイブスコレクションを見る事ができます。
それを見て思い出したのは、オットが、独身時代に行った初めてのパリ旅行で買ったGUCCIのスーツケース。
そんなスーツケースや、バッグ等だけでなく、スカーフの原型版や、洋服なども展示されていて「ああ、昔、これ、流行りましたよねぇ」「そうそう、私もねぇ、昔…」などと、懐かしい時代の話や、トム・フォードが登場したころのコレクションの事 など話しながら、回りましたら、アッという間に終わりました。
1階に戻り、隣接するMUSEOショップを見る事にしましたが、何やらワクワクしてくるような本が、沢山あるじゃないですか!
どういう本に興味を持っているのか、ちゃんと見ていらっしゃるんでしょう。
でも、それが押し付けるという感じではなく“こちらの本も、もし、よろしかったら、素晴らしいので、ご覧になってください”と、話されなくても、実に感じがいい。
そうやって選んだ本を包んでいただいている間に、隣接するカフェで昼食をとる事にしました。
マダムが選んだのは、アーティーチョークのサラダ。
「この白い物、何だと思う?」と聞かれ、見た目で「お米?」と思ったんですけどね。
お味見させていただいて、ビックリ!
小さなライス状になったマッシュポテトでした。
そこに、サッとライムの皮をおろしているらしく、口の中に爽やかに広がる香りが、全体の味をさらに美味しく感じさせる、本当に素晴らしいサラダでした。
そして、私が選んだのは、モッツァレラチーズとパルマ産プロシュートのサラダ。
このフリルの襟のような盛り付け、素敵!って思いません?
オリーブオイルを塗ったカリカリトーストと苺が添えられ、新鮮な苺の甘酸っぱさが、このサラダを、より美味しく引きたてていると感じましたわ。
そして、一皿を2人で分けていただいたのは、トスカーナ地方で、この時期になると作られるという、まるでうどんのような形状のPICIというパスタ。
ケールの一種である黒キャベツのソースで和えてありましたが、このクリーム状の ソースがPICIパスタにあって、とても美味しい。
ドルチェは、マダムは、パンナコッタ、私はクレームキャラメルを選びましたが、 このクレームキャラメルを口に入れた時に、“オッ!?”と思わせる、何とも言えないいい香り。
伺ったら、バニラエッセンスと言う事でしたが、もしそうだとしたら、かなり厳選 されたものなんじゃないかしら。
素材の素晴らしさを生かしたアッと思わせるような調理法といい、芸術的な盛り付けといい、見事な世界を作っている一皿づつを、コースではなく好き勝手に選んだだけなのに、前菜からデザートまでと揃った時、素晴らしい統一感と味のハーモニーを 感じさせる食後感は、まるで一つのコレクションを見せていただいている気がしま した。
そして、最後にいただいたカフェには、Gマークのお砂糖が…。
「こちらもいただきます!」と、ショップで買えると伺って、即決でお願いしましたわ。
最後にお花もいただいて、2人共、大満足の昼食となりました。
こんなにお洒落な空間で、素材も新鮮で美味しいお料理なのに、1人25.6€位だったGUCCI MUSEOカフェ。
フィレンツエに来たら、絶対行きたいカフェレストランになりました。
絶対、絶対、お勧めです!!!
GUCCI MUSEO
Piazza della Signoria, 10,
Tel; 055 7592 710
10時~20時までの年中無休
夕食迄は、ホテルでちょっと休憩です。
....続きます。
一昨日の独り歩きの時に見つけていた場所でしたが、ちょっと自信がない。
そこで、前夜起きたトラブルの件の話のついでに、ホテルのフロントの方に、その 場所を確認してみました。
ところが、「???」のお顔をされましたの。
エ―――ッ!あんなに有名なグッチを、貴方は、知らないの!?
でも、日本人は知っていても、その国の人が、新しい場所は知らないっていうのは、よくある事ですしね。
そこで「何年か前にできたって聞いたんですが、ご存知ないですか?」と、スペルを見せたら
……ハイ、かしこい方は、もうお分かりでしょう。
「知らない」じゃなくて、私が何を言っているのか「通じてない」だけでした。
日本にいた時から、ずっと“グッチ”と促音付きで、脳にインプットしていたこのブランド名でしたが、実は、その促音が、障害に…。
最初のGUを口を前に尖らせた感じで発音し、CCIを付け加えるという感じでしょうか?
つまり、“グゥチ”と発音すれば、彼らのGUCCIに聞こえる発音になるみたいですわ。
そのGUCCI博物館の場所は、観光客で賑わうヴェッキオ宮殿があるシニョリーア
広場。
1階から3階迄あるフロアには、ズラリと並んだ1921年の創立時代から、現在までの貴重なGUCCIのアーカイブスコレクションを見る事ができます。
それを見て思い出したのは、オットが、独身時代に行った初めてのパリ旅行で買ったGUCCIのスーツケース。
重い割には、キャスター付きじゃないので、一般庶民が使うには、本当に不便な
スーツケースになっているのに「気に入ってるから、取っておく!」と言い張り、 数度、使っただけで、休眠中ですわ。
そんなスーツケースや、バッグ等だけでなく、スカーフの原型版や、洋服なども展示されていて「ああ、昔、これ、流行りましたよねぇ」「そうそう、私もねぇ、昔…」などと、懐かしい時代の話や、トム・フォードが登場したころのコレクションの事 など話しながら、回りましたら、アッという間に終わりました。
1階に戻り、隣接するMUSEOショップを見る事にしましたが、何やらワクワクしてくるような本が、沢山あるじゃないですか!
カフェを挟んで、さらに奥の部屋にも色んな本が並び、ここは、選んだ本をゆっくり座って見る事ができるようになっていました。
早速、座って見ていましたら、この売り場担当らしきイタリア人マダムが、“これは どうですか?”という感じで、黙って私の横に立ち、次々と違う本を差し出してくだ さるんですよ。
どういう本に興味を持っているのか、ちゃんと見ていらっしゃるんでしょう。
でも、それが押し付けるという感じではなく“こちらの本も、もし、よろしかったら、素晴らしいので、ご覧になってください”と、話されなくても、実に感じがいい。
マダムが選んだのは、アーティーチョークのサラダ。
お味見させていただいて、ビックリ!
小さなライス状になったマッシュポテトでした。
そこに、サッとライムの皮をおろしているらしく、口の中に爽やかに広がる香りが、全体の味をさらに美味しく感じさせる、本当に素晴らしいサラダでした。
そして、私が選んだのは、モッツァレラチーズとパルマ産プロシュートのサラダ。
オリーブオイルを塗ったカリカリトーストと苺が添えられ、新鮮な苺の甘酸っぱさが、このサラダを、より美味しく引きたてていると感じましたわ。
そして、一皿を2人で分けていただいたのは、トスカーナ地方で、この時期になると作られるという、まるでうどんのような形状のPICIというパスタ。
ドルチェは、マダムは、パンナコッタ、私はクレームキャラメルを選びましたが、 このクレームキャラメルを口に入れた時に、“オッ!?”と思わせる、何とも言えないいい香り。
素材の素晴らしさを生かしたアッと思わせるような調理法といい、芸術的な盛り付けといい、見事な世界を作っている一皿づつを、コースではなく好き勝手に選んだだけなのに、前菜からデザートまでと揃った時、素晴らしい統一感と味のハーモニーを 感じさせる食後感は、まるで一つのコレクションを見せていただいている気がしま した。
そして、最後にいただいたカフェには、Gマークのお砂糖が…。
最後にお花もいただいて、2人共、大満足の昼食となりました。
フィレンツエに来たら、絶対行きたいカフェレストランになりました。
絶対、絶対、お勧めです!!!
GUCCI MUSEO
Piazza della Signoria, 10,
Tel; 055 7592 710
10時~20時までの年中無休
夕食迄は、ホテルでちょっと休憩です。
....続きます。
by kanafr
| 2016-03-06 14:13
| 旅に出る
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Comments(12)
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hisako-baaba at 2016-03-06 14:46
素敵な旅行ガイドが続きますね。行くあてがなくても、楽しめます。
デザート美味しそうですね。
デザート美味しそうですね。
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NT
at 2016-03-06 18:17
x
私も経験あります地名・人名で日本式発音で相手をキョトンとさせたこと。
反対にフランス人が言った地名に聞き覚えがないから「知らない」って答えたら
地図で示されて、よーく知ってるボルドーとわかったり。この時は発音の差異が
大き過ぎて「何故に、この名がこの名に変形する???」でしたけど。
それとKanafrさんに眉をひそめさせ、なんて下世話なと思われる覚悟で申し
上げますと私がグッチで思い出すのは素敵なバックでもスカーフでもなくグッチ
殺人事件なのです。グッチ御曹司の別居中の妻が殺し屋雇って夫を殺させた事件は
強烈な記憶になっておりまして。その元妻が出所して自伝を出すとか出さないとか
何かで読んだ気が・・・museoショップの本の写真が私の記憶を増々刺激。
美味しそうなお料理で口直しさせて頂くまで血みどろ事件が頭の中を渦巻いて
居りました(笑)
前回のTボーンステーキの件、ハイ確かに切れ目が入っておりますですね。
それに、ものすごい大きさのステーキでしたのね。ちゃんと見てなくてすみません!
でもkanafrさんなら切れ目が入ってなくてもTボーンステーキを神業のような
お食事マナーで召上がると信じて疑いませんけど(笑)
反対にフランス人が言った地名に聞き覚えがないから「知らない」って答えたら
地図で示されて、よーく知ってるボルドーとわかったり。この時は発音の差異が
大き過ぎて「何故に、この名がこの名に変形する???」でしたけど。
それとKanafrさんに眉をひそめさせ、なんて下世話なと思われる覚悟で申し
上げますと私がグッチで思い出すのは素敵なバックでもスカーフでもなくグッチ
殺人事件なのです。グッチ御曹司の別居中の妻が殺し屋雇って夫を殺させた事件は
強烈な記憶になっておりまして。その元妻が出所して自伝を出すとか出さないとか
何かで読んだ気が・・・museoショップの本の写真が私の記憶を増々刺激。
美味しそうなお料理で口直しさせて頂くまで血みどろ事件が頭の中を渦巻いて
居りました(笑)
前回のTボーンステーキの件、ハイ確かに切れ目が入っておりますですね。
それに、ものすごい大きさのステーキでしたのね。ちゃんと見てなくてすみません!
でもkanafrさんなら切れ目が入ってなくてもTボーンステーキを神業のような
お食事マナーで召上がると信じて疑いませんけど(笑)
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whitelacenonyo at 2016-03-06 21:13
発音となると全く通じない、、、私ですから
パリでタクシーに乗るときは、アパルトマンの住所を言っても通じませんから紙に書いたものを持っていて渡します。
そういえばサンタ・マリア.ノヴェッラは数年前に日本進出でしたのよ。
東京ってなんでもすぐに外国の店舗を開店させ、いつの間にかなくなってしまう、、ってとても多いのですよ。
パリでタクシーに乗るときは、アパルトマンの住所を言っても通じませんから紙に書いたものを持っていて渡します。
そういえばサンタ・マリア.ノヴェッラは数年前に日本進出でしたのよ。
東京ってなんでもすぐに外国の店舗を開店させ、いつの間にかなくなってしまう、、ってとても多いのですよ。
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uransuzu at 2016-03-06 21:30
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kanafr at 2016-03-07 06:28
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kanafr at 2016-03-07 07:16
NTさん 今晩は
まぁ、NTさんも同じご経験が...。
そう言えば、日本人に大人気のバレーシューズで有名なレペットも、この表記ではフランスでは通じません。よく日本人の方が、フランス人にブティックの場所を聞いて???されているのを見た事があります。
GUCCIの事件、そう言えばありましたねぇ。家族経営のブランドだったのに、今やGUCCI家の物ではないGUCCI。
欲がからむと、人って凄いですねぇ。
私自身は、昔のGUCCIが大人気だった頃は、全く興味なかったんですが、トムフォードがデザイナーになった時のGUCCI は好きでした。
30cm位のTボーンステーキって、まさに「肉!」っていう感じでしたよ。
最初食べきれないだろうと思ったのに、結構3人であっという間になくなったのは、多分骨から肉を切り離すという格闘がなかったからじゃないかと思います。
ハハハ、神業のような食事マナ-ですか?ありえな~い!
もし切り離されていなかったら、そして周りが家族だったら、私の場合、すぐに「これって、綺麗に切れない!」と放棄したと思いますねぇ。
食べるのに、色々面倒な作業が多いと、それだけでお腹一杯になってしまうので...。
まぁ、NTさんも同じご経験が...。
そう言えば、日本人に大人気のバレーシューズで有名なレペットも、この表記ではフランスでは通じません。よく日本人の方が、フランス人にブティックの場所を聞いて???されているのを見た事があります。
GUCCIの事件、そう言えばありましたねぇ。家族経営のブランドだったのに、今やGUCCI家の物ではないGUCCI。
欲がからむと、人って凄いですねぇ。
私自身は、昔のGUCCIが大人気だった頃は、全く興味なかったんですが、トムフォードがデザイナーになった時のGUCCI は好きでした。
30cm位のTボーンステーキって、まさに「肉!」っていう感じでしたよ。
最初食べきれないだろうと思ったのに、結構3人であっという間になくなったのは、多分骨から肉を切り離すという格闘がなかったからじゃないかと思います。
ハハハ、神業のような食事マナ-ですか?ありえな~い!
もし切り離されていなかったら、そして周りが家族だったら、私の場合、すぐに「これって、綺麗に切れない!」と放棄したと思いますねぇ。
食べるのに、色々面倒な作業が多いと、それだけでお腹一杯になってしまうので...。
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kanafr at 2016-03-07 07:24
whitelacenonyoさん 今晩は
イタリア語ってフランス語より発音は、楽だって思っていたのでグッチの発音も、疑うことなく言って大失敗しました(苦笑)でもフロントの方が親切な方で、GUCCIの発音も教えていただき練習させてもらいました。こういうのも今回の旅の発見になって面白かったです。
日本でのサンマリアノヴェッラは、その後、続いているのでしょうか?
万全の準備をしての進出でしょうから、あえなく撤退と言うのは可哀相ですよね。商品に対する考え方が、日本と外国ではかなり違いますから、難しいのかもしれませんが...。
イタリア語ってフランス語より発音は、楽だって思っていたのでグッチの発音も、疑うことなく言って大失敗しました(苦笑)でもフロントの方が親切な方で、GUCCIの発音も教えていただき練習させてもらいました。こういうのも今回の旅の発見になって面白かったです。
日本でのサンマリアノヴェッラは、その後、続いているのでしょうか?
万全の準備をしての進出でしょうから、あえなく撤退と言うのは可哀相ですよね。商品に対する考え方が、日本と外国ではかなり違いますから、難しいのかもしれませんが...。
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kanafr at 2016-03-07 07:29
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すっとこ
at 2016-03-07 07:52
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kanafr at 2016-03-07 09:10
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kimanba at 2016-03-11 09:48
今日のこの記事には困ったなぁです。。。。
これを知ったからにはこれまでのようにしっかり発音のグッチ!言えなくなりました。
でも本当の発音のグゥチ。。
これ、確信犯同様日本では認知度多分ゼロですから
グゥチなんて言ったら、当のグゥチの店員さんからでも
「今どきグッチを知らない人がいるのね」の眼で見られそうです~笑
これを知ったからにはこれまでのようにしっかり発音のグッチ!言えなくなりました。
でも本当の発音のグゥチ。。
これ、確信犯同様日本では認知度多分ゼロですから
グゥチなんて言ったら、当のグゥチの店員さんからでも
「今どきグッチを知らない人がいるのね」の眼で見られそうです~笑
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kanafr at 2016-03-13 05:57
kimanbaさん 今晩は
フフフ、そうですよねぇ。
私も、記事にグッチと書けなくなりました(苦笑)
↑の方のレスにも書きましたが、日本人大好きのバレーシューズのお店のレペットは、フランスではレペトじゃないと通じません。
日本のグゥチに行って通じたかどうかのkimanbaさんの突撃レポート記事を楽しみにお待ちしておりますわ^^
フフフ、そうですよねぇ。
私も、記事にグッチと書けなくなりました(苦笑)
↑の方のレスにも書きましたが、日本人大好きのバレーシューズのお店のレペットは、フランスではレペトじゃないと通じません。
日本のグゥチに行って通じたかどうかのkimanbaさんの突撃レポート記事を楽しみにお待ちしておりますわ^^