2016年 07月 12日
日帰り旅行で行ったのは...(1)
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あんなに「もう、夏なのネ!」の完全なる青空だったのに、一夜明けたら曇り空が広がり、少し涼しくなっているフランス。
やっぱり、決勝戦で負けちゃったからかしら?…な~んていう気がしないでもない。
でも、ポルトガルのロナルドが喜びの涙を流す顔には、ちょっとグッときちゃいましたわ。
さて、涼しいというより、どちらかと言うと、肌寒い日が続いていた6月中旬のある日...。
「7月初めに、日帰り旅行をしたいんですが、よかったら、ご一緒できませんか?」
そんなお誘いメールを、Kさんからいただきました。
ご希望の場所は、私にとっても初めて行く場所のランス。
ご希望の日には、修了テストも終わっている事ですし、お断りする理由はありませんわ。
事前に調べたら、ランス行きは、朝7時台の次は9時台の2本のみで、その後は13時半迄
全く電車がない..。
昼食のレストランを予約されていらっしゃるとの事で、9時28分発にしました。
ピアノの弾き語りが流れる東駅から出発して50分。
着いたランスは、パリより北になるせいか、少し肌寒い。
まずは、駅前のインフォメーションメーションに行き、日本語の観光案内があるかどうか聞いてみたら、何と、ありました!
昼食の予約時間迄、1時間半近くあるので、受付の方に場所を伺って、まず目指したのは、世界遺産のノートルダム大聖堂。
ガイドブックによると、大聖堂と言えども戦火はまぬがれず..で、第一次大戦、第二次大戦と2度に渡って、色々な箇所を破壊されたらしい。
現在、受胎告知の彫刻があるらしい正面は、修復工事中と言うのが残念でしたが、それでも天に向かって伸びるかのようなゴシック建築の素晴らしさは伝わってきます。
中に入れば、長い回廊に伴って続く美しいアーチの高い天井...。
本当に「荘厳な美しさ」と言うのは、きっとこういうのを言うのでしょうね。
こういうアーチ型の天井を見るたび、左右の絶妙な石組みのバランスが、全て人の手によってなされたものという、その技術力の素晴らしさに、何とも言えない感動を覚えます。
高い天井から差し込む柔らかい光に、昔の人は、神を感じていたのでしょうか。
ここで歴代のフランス国王の戴冠式が行われたというのも、頷けます。
そして正面、左右の窓にはめられたステンドグラスも、見事な美しさでした。
それにしても、ここのステンドグラス、何だかモダンなデザインだって思いませんか?
実は、2回の大戦によって破壊されても、石組みは復元できたそうですが、割れてしまった
ステンドグラスだけは復元できず、シャガールによって新しいステンドグラスがデザインされ
たんだとか..。
そして、教会の外には、この教会を守るかのようなジャンヌダルクの銅像が..
それもその筈、イギリスによってあやふやな立場になりそうだった時の国王シャルル7世は、このジャンヌダルクに連れて来られた事によって、無事戴冠式を行う事ができたらしい。
外観のいかついゴシック様式と違って、美しいアーチやステンドグラスに包まれた内部は、
まるで母親の胎内にいるような優しさに満ちた美しさでした。
Kさんも「ガイドブックで見ただけでは、分からない感動があるわね」とおっしゃっていました。
さて、次は?
駅のインフォメーションで伺った所、予約したレストラン迄、歩いていけるらしい。
…と言う事で続きます。
やっぱり、決勝戦で負けちゃったからかしら?…な~んていう気がしないでもない。
でも、ポルトガルのロナルドが喜びの涙を流す顔には、ちょっとグッときちゃいましたわ。
さて、涼しいというより、どちらかと言うと、肌寒い日が続いていた6月中旬のある日...。
「7月初めに、日帰り旅行をしたいんですが、よかったら、ご一緒できませんか?」
そんなお誘いメールを、Kさんからいただきました。
ご希望の場所は、私にとっても初めて行く場所のランス。
ご希望の日には、修了テストも終わっている事ですし、お断りする理由はありませんわ。
事前に調べたら、ランス行きは、朝7時台の次は9時台の2本のみで、その後は13時半迄
全く電車がない..。
昼食のレストランを予約されていらっしゃるとの事で、9時28分発にしました。
着いたランスは、パリより北になるせいか、少し肌寒い。
まずは、駅前のインフォメーションメーションに行き、日本語の観光案内があるかどうか聞いてみたら、何と、ありました!
昼食の予約時間迄、1時間半近くあるので、受付の方に場所を伺って、まず目指したのは、世界遺産のノートルダム大聖堂。
現在、受胎告知の彫刻があるらしい正面は、修復工事中と言うのが残念でしたが、それでも天に向かって伸びるかのようなゴシック建築の素晴らしさは伝わってきます。
中に入れば、長い回廊に伴って続く美しいアーチの高い天井...。
本当に「荘厳な美しさ」と言うのは、きっとこういうのを言うのでしょうね。
高い天井から差し込む柔らかい光に、昔の人は、神を感じていたのでしょうか。
そして正面、左右の窓にはめられたステンドグラスも、見事な美しさでした。
実は、2回の大戦によって破壊されても、石組みは復元できたそうですが、割れてしまった
ステンドグラスだけは復元できず、シャガールによって新しいステンドグラスがデザインされ
たんだとか..。
そして、教会の外には、この教会を守るかのようなジャンヌダルクの銅像が..
外観のいかついゴシック様式と違って、美しいアーチやステンドグラスに包まれた内部は、
まるで母親の胎内にいるような優しさに満ちた美しさでした。
Kさんも「ガイドブックで見ただけでは、分からない感動があるわね」とおっしゃっていました。
さて、次は?
駅のインフォメーションで伺った所、予約したレストラン迄、歩いていけるらしい。
…と言う事で続きます。
by kanafr
| 2016-07-12 12:32
| 旅に出る
|
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Comments(4)
Tracked
from dezire_photo..
at 2016-09-05 19:45
タイトル : ルーベンスが描いたノートルダム大聖堂が誇るキリスト教絵画..
ルーベンス『キリスト降架』と『キリスト昇架』"The Descent from the Cross"&"TheElevation of the Cross" アントウェルペンのノートルダム大聖堂には、ルーベンス「キリスト降架」と「キリスト昇架」という美術史上に燦然と輝く宗教絵画の2点の傑作が展示されています。「キリスト昇架」と「キリスト降架」適当に離して展示してあります。一方の位置から他方を眺めると、それぞれの違いがはっきりします。それぞれの主調をつかむことができますこのように並べることで...... more
ルーベンス『キリスト降架』と『キリスト昇架』"The Descent from the Cross"&"TheElevation of the Cross" アントウェルペンのノートルダム大聖堂には、ルーベンス「キリスト降架」と「キリスト昇架」という美術史上に燦然と輝く宗教絵画の2点の傑作が展示されています。「キリスト昇架」と「キリスト降架」適当に離して展示してあります。一方の位置から他方を眺めると、それぞれの違いがはっきりします。それぞれの主調をつかむことができますこのように並べることで...... more
Tracked
from dezire_photo..
at 2016-09-05 19:45
タイトル : ルーベンスが描いたノートルダム大聖堂が誇るキリスト教絵画..
ルーベンス『キリスト降架』と『キリスト昇架』"The Descent from the Cross"&"TheElevation of the Cross" アントウェルペンのノートルダム大聖堂には、ルーベンス「キリスト降架」と「キリスト昇架」という美術史上に燦然と輝く宗教絵画の2点の傑作が展示されています。「キリスト昇架」と「キリスト降架」適当に離して展示してあります。一方の位置から他方を眺めると、それぞれの違いがはっきりします。それぞれの主調をつかむことができますこのように並べることで...... more
ルーベンス『キリスト降架』と『キリスト昇架』"The Descent from the Cross"&"TheElevation of the Cross" アントウェルペンのノートルダム大聖堂には、ルーベンス「キリスト降架」と「キリスト昇架」という美術史上に燦然と輝く宗教絵画の2点の傑作が展示されています。「キリスト昇架」と「キリスト降架」適当に離して展示してあります。一方の位置から他方を眺めると、それぞれの違いがはっきりします。それぞれの主調をつかむことができますこのように並べることで...... more
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shinn-lily at 2016-07-12 14:27
うふ。素敵な日帰り旅行でしたね。
日常の空間から離れてお泊りはどこであっても心は大旅行です。最近私も東京に行くだけで旅行気分になります。
なかなか海外には行けない私は、「今旅行中」と心の中で念じるのです。
ふと海外の街を歩いている気分になります。
そういえば、kanafrさんのパリ初心者コースのオペラ座やノートルダム寺院の写真を見て、45年前に泊ったオペラ座の小さなホテルを思いだしました。
朝食はカフェオレとクロワッサンでした。
豪華な朝食がなくても、心躍るパリでした。
日常の空間から離れてお泊りはどこであっても心は大旅行です。最近私も東京に行くだけで旅行気分になります。
なかなか海外には行けない私は、「今旅行中」と心の中で念じるのです。
ふと海外の街を歩いている気分になります。
そういえば、kanafrさんのパリ初心者コースのオペラ座やノートルダム寺院の写真を見て、45年前に泊ったオペラ座の小さなホテルを思いだしました。
朝食はカフェオレとクロワッサンでした。
豪華な朝食がなくても、心躍るパリでした。
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kanafr at 2016-07-12 21:46
shinn-lilyさん 今日は
多分、車で行ったなら単なる少し遠出をしたドライブで終わったかもしれませんが、やはりメトロと違っての長距離汽車のTGVでの旅行だったので、荷物はなくてもKさんも私もすっかり旅行気分でした。
家族より先に夏休みを過ごさせてもらいました。
shinn-lilyさんのコメントを読んで、私も昔、出張できたパリでクロワッサンとカフェオレの朝食をいただき「これがパリなんだわあ」と感動した事を思い出しました。
あの頃のようなバタータップリでサクサクッとした皮の美味しいクロワッサンや熱々のカフェオレでの朝食を出すホテルがドンドン少なくなっていて、ちょっとさびしくなります。
多分、車で行ったなら単なる少し遠出をしたドライブで終わったかもしれませんが、やはりメトロと違っての長距離汽車のTGVでの旅行だったので、荷物はなくてもKさんも私もすっかり旅行気分でした。
家族より先に夏休みを過ごさせてもらいました。
shinn-lilyさんのコメントを読んで、私も昔、出張できたパリでクロワッサンとカフェオレの朝食をいただき「これがパリなんだわあ」と感動した事を思い出しました。
あの頃のようなバタータップリでサクサクッとした皮の美味しいクロワッサンや熱々のカフェオレでの朝食を出すホテルがドンドン少なくなっていて、ちょっとさびしくなります。
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whitelacenonyo at 2016-07-13 21:58
ランスは日帰りがじゅうぶんできますものね、2回行きました。大好きな街です。シャンパンは美味しいしレストランも
藤田嗣春の教会もありますし、、、
思い出いっぱいの旅ですので
kanaさんの写真に思い出がよみがえりました。
ありがとうございました。
藤田嗣春の教会もありますし、、、
思い出いっぱいの旅ですので
kanaさんの写真に思い出がよみがえりました。
ありがとうございました。
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kanafr at 2016-07-14 01:34
whitelacenonyoさん 今日は
まあ、whiteさんは、すでに2回もランスのご旅行された事があるんですね。
途中で道を尋ねたりしても、パリの人より親切でした。
やはりランスと言えばシャンパンですよね。
泡物は大好きなんですが、テスト後でかなり疲れていたので、1杯でも酔いそうな気がして、今回は我慢しました。
藤田嗣治の教会は、知りませんでした。今回のKさんのご旅行ですが、Kさんのご主人様が奥様が楽しまれるようにと、ランスの観光地等をプリントアウトして持たせてくださったんですが、Kさんの今回の目的は、まずは大聖堂とレストランだったので観光もあまりしていません。
「又来たいわ」とおっしゃっていたので、次回のご旅行へのお楽しみなのかもしれませんね。
whiteさんの旅の思い出が、私の拙い写真で蘇ってよかったです^^
まあ、whiteさんは、すでに2回もランスのご旅行された事があるんですね。
途中で道を尋ねたりしても、パリの人より親切でした。
やはりランスと言えばシャンパンですよね。
泡物は大好きなんですが、テスト後でかなり疲れていたので、1杯でも酔いそうな気がして、今回は我慢しました。
藤田嗣治の教会は、知りませんでした。今回のKさんのご旅行ですが、Kさんのご主人様が奥様が楽しまれるようにと、ランスの観光地等をプリントアウトして持たせてくださったんですが、Kさんの今回の目的は、まずは大聖堂とレストランだったので観光もあまりしていません。
「又来たいわ」とおっしゃっていたので、次回のご旅行へのお楽しみなのかもしれませんね。
whiteさんの旅の思い出が、私の拙い写真で蘇ってよかったです^^