2016年 10月 28日
雨にも負けず、風邪にも負けず...の家族旅行 (6) ご近所散策、そして、押されて、押されての...
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今回、アパートメントホテルにして大正解!と思ったのは、どこに動くのも便利なドオゥモの
近くだったという事もあります。
でも、思い返してみれば、それだけじゃありませんでした。
ちょっとした買い物や食事のたびに、ドーム型の窓から見えるドレープのカーテンが、なんとも言えない雰囲気のブティックの前を通って...という事も、歴史的な美しいフィレンツェの旅をワクワクさせるポイントになっていたかもしれません。
ブティックの入り口には、ミシンのディスプレイっていうのも、なかなかだわ。
後日、思い切って店内を見せていただきましたが、飾ってあるお洋服も、クラッシックな雰囲気だったので、ヴインテージ物を扱っていらっしゃるブティックかと思ったら、レースや刺繍などのハンドメイドを生かしたデザイナーさんのブティックでした。
帰りにいただいたショップカードも可愛かったなあ。
この日、偶然、このブティックの前を通りかかった聖職者の方のお召し物が、白い羽のついたビロードの帽子にビロードの上着というのも、まさに、まさにという雰囲気で、素敵でしょう?
そして、すぐ目の前には、アート工房。
その横には、石造りの家の中には、スカーフや手袋を扱っているブティック。
チラッと見えた店内の感じから、お土産屋さんかしら?と敬遠していましたが、そんな事はなくちょっと残念なゴチャゴチャ感のあるディスプレイではありましたが、素敵なスカーフや手袋もありました。
そして...
2月の時は、店頭にディスプレイされた11月のパリテロのシンボルマークに、ちょっと涙ぐんでしまった高級そうな食料品店もあり、今回初めて店内に入って、そんな高級食材ばかりでなく日常品も取り扱っていて、地元の方達も気軽に買い物のできるお店と知りました。
そんな風に、宿泊している所からたった数m歩いたご近所で、色んな楽しみを見つけられた
今回の旅。
でも、せっかくドオゥモ近くに滞在しているんですものね。
まずは、観光の王道の美術館やドオゥモの見学かしら?と思うじゃありませんか。
ところが...
ドオゥモの周りには、隣国爆買いの方達のグループが、2月の時とは想像もできない位、左右前後から押し寄せていて、さらに、どこも、その方達の長蛇の列と、騒音レベルの賑やかさ。
天国の扉の前も、人、人、人で、なかなか近づけず、オットも諦め、遠くから写真だけ。
押されながら、急いで撮ったせいか、わざとじゃなくて、写真が斜めです。
フィレンツェが舞台になっている映画“ダヴィンチコード インフェルノ”の公開は、まだ先だった
ような気がするのに、映画が公開されたら、一体、どうなっちゃうんでしょうか。
陰りを帯び始めた隣国経済という噂は、単なる噂なのかしらん。
そして、ようやく並んでいた列が少しすいてきたような気がしたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の中へ。
やはり、聖堂内は、外の喧騒に比べて静かです。
でも、この左側に見えるパオロ・ウッチェロ作のフレスコ画の写真にしても、次々と押し寄せてくる隣国の方々に押され、この角度で撮るのが精一杯。
不本意ながら、彼らの観光記念写真がメインのような写真になってしまいましたが、すぐに
この周りもすごい人だかりになってしまいましたわ。
さらに進むと、周りの丸窓からの光によって、荘厳な世界を描きだしているドオゥモの美しい
丸天井が見え、見上げると、そこに描かれたのは、あの有名な最後の審判。
見上げているうちに、オットも私も、なんとも言えない気持ちに打たれ、しばらくそのまま...
動けない、動きたくないの気持ちだったんですけどね。
気持ちはあっても、写真撮影のポジションの為に遠慮なくグイグイ押してくる隣国の方々に
よって、移動せざるを得ず、でしたわ。
そして出口には、パオロ・ウッチェロ作の時計。
普通の時計の文字盤とは逆回りになっていて“I”が日没のミサを表しているんだとか。
信仰心の乏しい私ですが、あらためて神の存在や、人の心の脆さなどについて考え、珍しく人として謙虚な気持ちになりながら、ここを後にしたのも、やはり、最後の審判の圧倒的な画力によるのでしょうか。
まだまだ続く街歩きでしたが、普段あまり歩かない運動不足なオットが、フィレンツェに来て
から歩くせいか、朝食をしっかりいただいたにも拘らず「簡単でいいから、昼食にしない?」と申しますので、ちょっと休憩。
...で続きます。
近くだったという事もあります。
でも、思い返してみれば、それだけじゃありませんでした。
ブティックの入り口には、ミシンのディスプレイっていうのも、なかなかだわ。
そして...
そんな風に、宿泊している所からたった数m歩いたご近所で、色んな楽しみを見つけられた
今回の旅。
でも、せっかくドオゥモ近くに滞在しているんですものね。
まずは、観光の王道の美術館やドオゥモの見学かしら?と思うじゃありませんか。
ところが...
ドオゥモの周りには、隣国爆買いの方達のグループが、2月の時とは想像もできない位、左右前後から押し寄せていて、さらに、どこも、その方達の長蛇の列と、騒音レベルの賑やかさ。
天国の扉の前も、人、人、人で、なかなか近づけず、オットも諦め、遠くから写真だけ。
押されながら、急いで撮ったせいか、わざとじゃなくて、写真が斜めです。
ような気がするのに、映画が公開されたら、一体、どうなっちゃうんでしょうか。
陰りを帯び始めた隣国経済という噂は、単なる噂なのかしらん。
そして、ようやく並んでいた列が少しすいてきたような気がしたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の中へ。
でも、この左側に見えるパオロ・ウッチェロ作のフレスコ画の写真にしても、次々と押し寄せてくる隣国の方々に押され、この角度で撮るのが精一杯。
この周りもすごい人だかりになってしまいましたわ。
丸天井が見え、見上げると、そこに描かれたのは、あの有名な最後の審判。
動けない、動きたくないの気持ちだったんですけどね。
気持ちはあっても、写真撮影のポジションの為に遠慮なくグイグイ押してくる隣国の方々に
よって、移動せざるを得ず、でしたわ。
そして出口には、パオロ・ウッチェロ作の時計。
信仰心の乏しい私ですが、あらためて神の存在や、人の心の脆さなどについて考え、珍しく人として謙虚な気持ちになりながら、ここを後にしたのも、やはり、最後の審判の圧倒的な画力によるのでしょうか。
まだまだ続く街歩きでしたが、普段あまり歩かない運動不足なオットが、フィレンツェに来て
から歩くせいか、朝食をしっかりいただいたにも拘らず「簡単でいいから、昼食にしない?」と申しますので、ちょっと休憩。
...で続きます。
by kanafr
| 2016-10-28 11:03
| 旅に出る
|
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Comments(6)
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whitelacenonyo at 2016-10-28 21:54
イタリアはローマとミラノ(ミラノは3回も!)へは行きましたが、
でもフィレンツェへは一度も行っておりませんので
kanaさんの旅行記を読ませていただき、あ〜〜ミラノは2回にして(?)行っておけばよかった、、と後悔しています。
ホテルが便利な場所っていいですよね〜
でもフィレンツェへは一度も行っておりませんので
kanaさんの旅行記を読ませていただき、あ〜〜ミラノは2回にして(?)行っておけばよかった、、と後悔しています。
ホテルが便利な場所っていいですよね〜
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すっとこ
at 2016-10-29 08:35
x
あああっっっっ! もうううううううううっっっ!
読めば読むほど このアパートメントホテルに
宿泊したいっっっっ!
私達が フィレンツェに行ったのは
“羊たちの沈黙”続編の“ハンニバル”
が映画公開された頃でした。
舞台となったベッキオ宮殿を 夜の
暗がりで夫婦して見上げたのでした。
フィレンツェは ダヴィンチ コードの
舞台でもありますね。
隣国の人達、かつての日本も農協の
方達が外国で目引き袖引きされたの
を思い出して何とも言えない気分に
なってしまいます。
ううう。
読めば読むほど このアパートメントホテルに
宿泊したいっっっっ!
私達が フィレンツェに行ったのは
“羊たちの沈黙”続編の“ハンニバル”
が映画公開された頃でした。
舞台となったベッキオ宮殿を 夜の
暗がりで夫婦して見上げたのでした。
フィレンツェは ダヴィンチ コードの
舞台でもありますね。
隣国の人達、かつての日本も農協の
方達が外国で目引き袖引きされたの
を思い出して何とも言えない気分に
なってしまいます。
ううう。
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akicosmosA at 2016-10-29 10:19
無理ですがすぐに行きたくなったイタリア!kanaさんのような旅してみたいです。アパートメントホテルもいいですね。窓素敵!おしゃれですね。
下記からずっと読んでいきたい思いが募りました。
下記からずっと読んでいきたい思いが募りました。
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kanafr at 2016-10-30 00:23
whitelacenonyoさん 今日は
まあ、ミラノは3回も行ってらっしゃるんですね。
今回、フィレンツェ直通の安い航空がなく、ミラノだったらという事で、オットはかなりミラノに惹かれていたんです。
でも、フィレンツェも行ってみて気に入ってくれたようで、ホッとしました。
食材の宝庫の場所なので、whiteさんには特にお勧めのフィレンツェです。
まあ、ミラノは3回も行ってらっしゃるんですね。
今回、フィレンツェ直通の安い航空がなく、ミラノだったらという事で、オットはかなりミラノに惹かれていたんです。
でも、フィレンツェも行ってみて気に入ってくれたようで、ホッとしました。
食材の宝庫の場所なので、whiteさんには特にお勧めのフィレンツェです。
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kanafr at 2016-10-30 00:51
すっとこさん 今日は
このアパートメントホテル、ドオゥモの近くで、もしかしたら鐘の音がうるさいんじゃないかと思ったんですが、歩き疲れていたせいか、ほとんど聞こえませんでした(苦笑)
多分、建物自体が石造りの壁の厚い建物という事もあるかもしれないですが...。
おっしゃる通り、ハンニバルや今回のダヴィンチコードでも映画の舞台になっていますよね。また邦画の冷静と情熱の間でも舞台になっていましたね。
隣国の方達のご様子、まさにおっしゃる通り、日本もかつてそうでしたね。きっと、今、私達が感じていた事を、かつては、他の国の方達が日本人に感じていたのかもしれないなあと思いました。
このアパートメントホテル、ドオゥモの近くで、もしかしたら鐘の音がうるさいんじゃないかと思ったんですが、歩き疲れていたせいか、ほとんど聞こえませんでした(苦笑)
多分、建物自体が石造りの壁の厚い建物という事もあるかもしれないですが...。
おっしゃる通り、ハンニバルや今回のダヴィンチコードでも映画の舞台になっていますよね。また邦画の冷静と情熱の間でも舞台になっていましたね。
隣国の方達のご様子、まさにおっしゃる通り、日本もかつてそうでしたね。きっと、今、私達が感じていた事を、かつては、他の国の方達が日本人に感じていたのかもしれないなあと思いました。
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kanafr at 2016-10-30 01:00
こすもすさん 今日は
たくさんのコメント、有難うございます。
このアパートメントホテル、ドオゥモからちょっと入っただけなんですが、素敵なブティックもあり、もしまたフィレンツェに行くことがあったら、又ここにしたいなあと思っています。
窓のドレープのカーテン、雰囲気ありますでしょう?
是非、是非、お勧めのフィレンツェですよぉ。
たくさんのコメント、有難うございます。
このアパートメントホテル、ドオゥモからちょっと入っただけなんですが、素敵なブティックもあり、もしまたフィレンツェに行くことがあったら、又ここにしたいなあと思っています。
窓のドレープのカーテン、雰囲気ありますでしょう?
是非、是非、お勧めのフィレンツェですよぉ。