2017年 03月 27日
最後まで、目が離せませんわ
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第1回大統領選の4月23日迄、1か月を切ったフランス。
本屋さんに行けば、こんな選挙関係の本も並んでいます。
主なメンバーは、この方達で争われる事になりました。
ただし、新聞は選挙迄あと2か月を報道したものです。(一部記入不足がありましたので訂正
しました)
それにしても、今回のような大波乱の大統領選は、初めてです。
左派政権がうまくいかないと、次は右派政権に変わるというのが、今までのパターン、つまり、ミッテラン(左派)→シラク(右派)→サルコジ(右派)→オランド(左派)でした。
今回は、あのテロが続き、それによって失業率は上がりオランド政権の支持率は、ガタガタ。
という事で、再び右派政権になるんじゃないかと思っていましたけどね。
その右派の代表になったのが、今回、再度大統領を狙う野心家サルコジを破ったフイヨン。
(画像お借りしました)
この方、サルコジ時代は首相を務めた方ですが、あまりにもサルコジが強烈な方だったゆえ、非常に穏やかな清潔感のある人という印象だったんですけどね。
ところが、一度も働いたことのない奥様に50万€、さらに、その当時は、まだ弁護士でも何でもない単なる学生だった自分の子供達にも、8400€の架空人件費を支払っていたり、友人から桁外れの贈答品を受け取っていたり...etcのスキャンダルが次々と暴露され、党内でも彼の支持者が次々といなくなり、国民の支持もガタ減り。
(画像お借りしました)
どうなるのかしら?と思っていたある日、TVを見ていたら、丁度この問題についての討論会をやっていました。
その時、司会者が「フイヨン氏の出馬取り消しを望む国民が、75,6%いますが...」とフイヨン派の議員に言うと、なんと「でも、まだ100%ではない!」と言い切りました。
なんというポジティブ思考なんでしょうか!
当初、起訴されるようなことがあれば、大統領選には出馬しないと言っていましたが、フイヨン自身もかなりのポジティブ思考の人らしく、起訴はされても、支持率がゼロ%になっていない
事に自信を持ったのか、あっさり前言をひっくり返し、今や、暴露された事実より、その暴露はオランドの陰謀とまで言い出し、出馬続行です。
そんな最有力候補だったフイヨンが消え、最有力候補になったのが、オランド大統領からヘッドハンティングされ経済大臣に就任し、その任期中に党を飛び出し、右派でもない左派でもない新政党EN・MARCHEを立ち上げた39歳の若き党首マクロン。
先日、マリーヌ・ル・ペンを除く4候補者が小学校に行き、9歳から12歳迄の子供達から「ル・
ペンの政策をどう思うか?」とか「左派と右派の違いを1分で述べてください」とか、なかなか
鋭い質問を受けていましたが、それに対しても、かなり的確な答えをしていたマクロン。
中に父親がアメリカ人という子供がいて、いきなり英語で質問をし、候補者がどう答えるかの反応を見たりなどの場面もありましたが、さすが元ロスチャイルドバンクで勤務していただけ
あって、よどみない英語で答えていたマクロンは、子供達からも大人気でした。
そして、今回、5月に最終選挙まで残るだろうと言われているのは、極右のマリーヌ・ル・ペン。
テロや不景気、失業率の増加をすべて移民のせいにする移民排斥を正論とし、さらにトランプ政権誕生で勇気をもらったのか「ホラ、アメリカだってこうなっているのよ」と、支持率をかなり伸ばしています。
本当にマリーヌ・ル・ペンが政権を取ったら...
外国の会社及びヨーロッパ諸国以外の外国人を雇用しているところは、特別税を支払わせるそうで、そんな事をしたら、この国の経済はガタガタになると反論されても、ご自身は全くそう思っていらっしゃらない。
さらに、国際結婚をした場合、ヨーロッパ諸国以外の外国人は、フランス国籍にならなければいけないそうで、もしそうなったら、2重国籍を認めていない日本人の場合、日本国籍を捨て
なくてはならず、日本では一度捨てた国籍は、再取得できない事になっているので、本当に
大変になると思います。
かつての選挙の時のように、この国の国民は、極右政権になる事を阻止するだろうと信じたいですが、トランプ政権の誕生もあり、まったく先が読めない今のフランス。
大きな不安を抱えたまま、5月の大統領最終戦まで、目が離せませんわ。
ただし、新聞は選挙迄あと2か月を報道したものです。(一部記入不足がありましたので訂正
しました)
それにしても、今回のような大波乱の大統領選は、初めてです。
左派政権がうまくいかないと、次は右派政権に変わるというのが、今までのパターン、つまり、ミッテラン(左派)→シラク(右派)→サルコジ(右派)→オランド(左派)でした。
今回は、あのテロが続き、それによって失業率は上がりオランド政権の支持率は、ガタガタ。
という事で、再び右派政権になるんじゃないかと思っていましたけどね。
その右派の代表になったのが、今回、再度大統領を狙う野心家サルコジを破ったフイヨン。
この方、サルコジ時代は首相を務めた方ですが、あまりにもサルコジが強烈な方だったゆえ、非常に穏やかな清潔感のある人という印象だったんですけどね。
ところが、一度も働いたことのない奥様に50万€、さらに、その当時は、まだ弁護士でも何でもない単なる学生だった自分の子供達にも、8400€の架空人件費を支払っていたり、友人から桁外れの贈答品を受け取っていたり...etcのスキャンダルが次々と暴露され、党内でも彼の支持者が次々といなくなり、国民の支持もガタ減り。
どうなるのかしら?と思っていたある日、TVを見ていたら、丁度この問題についての討論会をやっていました。
その時、司会者が「フイヨン氏の出馬取り消しを望む国民が、75,6%いますが...」とフイヨン派の議員に言うと、なんと「でも、まだ100%ではない!」と言い切りました。
なんというポジティブ思考なんでしょうか!
当初、起訴されるようなことがあれば、大統領選には出馬しないと言っていましたが、フイヨン自身もかなりのポジティブ思考の人らしく、起訴はされても、支持率がゼロ%になっていない
事に自信を持ったのか、あっさり前言をひっくり返し、今や、暴露された事実より、その暴露はオランドの陰謀とまで言い出し、出馬続行です。
そんな最有力候補だったフイヨンが消え、最有力候補になったのが、オランド大統領からヘッドハンティングされ経済大臣に就任し、その任期中に党を飛び出し、右派でもない左派でもない新政党EN・MARCHEを立ち上げた39歳の若き党首マクロン。
ペンの政策をどう思うか?」とか「左派と右派の違いを1分で述べてください」とか、なかなか
鋭い質問を受けていましたが、それに対しても、かなり的確な答えをしていたマクロン。
中に父親がアメリカ人という子供がいて、いきなり英語で質問をし、候補者がどう答えるかの反応を見たりなどの場面もありましたが、さすが元ロスチャイルドバンクで勤務していただけ
あって、よどみない英語で答えていたマクロンは、子供達からも大人気でした。
そして、今回、5月に最終選挙まで残るだろうと言われているのは、極右のマリーヌ・ル・ペン。
テロや不景気、失業率の増加をすべて移民のせいにする移民排斥を正論とし、さらにトランプ政権誕生で勇気をもらったのか「ホラ、アメリカだってこうなっているのよ」と、支持率をかなり伸ばしています。
外国の会社及びヨーロッパ諸国以外の外国人を雇用しているところは、特別税を支払わせるそうで、そんな事をしたら、この国の経済はガタガタになると反論されても、ご自身は全くそう思っていらっしゃらない。
さらに、国際結婚をした場合、ヨーロッパ諸国以外の外国人は、フランス国籍にならなければいけないそうで、もしそうなったら、2重国籍を認めていない日本人の場合、日本国籍を捨て
なくてはならず、日本では一度捨てた国籍は、再取得できない事になっているので、本当に
大変になると思います。
かつての選挙の時のように、この国の国民は、極右政権になる事を阻止するだろうと信じたいですが、トランプ政権の誕生もあり、まったく先が読めない今のフランス。
大きな不安を抱えたまま、5月の大統領最終戦まで、目が離せませんわ。
by kanafr
| 2017-03-27 14:10
| フランスの出来事
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