2017年 04月 14日
消えた寂しさと、蘇った喜びと
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買う予定がないのに、見るだけでも楽しいのが、ウインドウショッピング。
以前、そんな街歩きで見つけた小さなお店がありました。
多分、ウインドウ越しに見えた感じからして、時計の修理工房だったと思います。
雰囲気のある素敵なお店でした。
でも、残念な事に、先日、久しぶりに行ったら、まったく違うお店になっていて、本当に寂しい。
パリが、変わらない街だったのは、昔の事になりました。
若かった頃、パリへは、秋や春の展示会に合わせて出張で来ていましたが、その頃、かなりのスピードで、街の様子やお店が変わっていく日本と違って、何年経っても全く変わらず、最初に見た時のまま、同じ場所にあるお店に驚いたものでした。
その後、数年経って、パリに住むようになっても、その印象は、変わりませんでした。
勿論、中には、長い事「あの通りには、あのお店」だったのに、いつの間にか経営者が変わったのか、すっかり変わってしまって、そんな時代を知っている友人達と「あそこには、あのお店があったわよねぇ」と、昔話になってしまう事もありましたが、そんなお店は、ほんの僅かでした。
ところが、最近のパリは、かなり入れ替わりが激しく、内装もお店の内容もすっかり変わるせいなのか、以前、ここが何のお店だったのか、思い出す事も出来ません。
そんなお店が多い中、経営者が変わったのに、お店の内容が以前とほぼ変わらず、そこに
通った思い出も消えないという嬉しくなるお店がありました。
№2が小さい頃、よく行っていた本屋さんがありました。
店員の方達も、感じのいい方ばかりで、本当に大好きな本屋さんでした。
その頃は、その地下には子供の本の売り場があり、地上階は、大人用の色々な一般書籍や文房具や雑貨を取り扱っていて、奥の売り場に繋がる長い廊下には、天井までの書棚があり、そこには文芸書などのポケット本がぎっしり並べられ、別の通りからも入れるようになっていた奥の売り場では、ファッション関係の雑誌や本などを取り扱っていたお店でした。
ところが、それが少しづつ変わっていき、まず最初に、雑誌などを扱っていた売り場に壁ができ他の会社にその場所を売ったという事が分かりました。
そして、地下の子供の書籍売り場への階段にはチェーンがかけられ、その他の売り場も、少しづつ荒れた雰囲気になって、ついに閉まってしまいました。
本屋さんで働く方達は、当然ながら、本が好きな方達なんでしょうが、№2の絵本選びに迷い悩む私に、真剣にアドヴァイスしてくださった方達だったので、その方達のその後を考えると、大きなウインドウから見える薄暗い店内の様子に、胸が塞がれる思いをしたものです。
そんな閉店の状態が、1年近く続いたんじゃないでしょうか?
少しづつお店の一部だけ営業が再開されるようになりました。
前の在庫らしき本を並べ、カードなどを置くようになり、だんだんその数も増え、その後、店名を変え、外装内装も新しくなり、取り扱う書籍をグッと絞り込み、雑貨も充実させた本屋さんとして生まれ変わった時、本当に嬉しく思いました。
そんな本屋さんで、私が買ったものは...で、続きます。
以前、そんな街歩きで見つけた小さなお店がありました。
雰囲気のある素敵なお店でした。
でも、残念な事に、先日、久しぶりに行ったら、まったく違うお店になっていて、本当に寂しい。
若かった頃、パリへは、秋や春の展示会に合わせて出張で来ていましたが、その頃、かなりのスピードで、街の様子やお店が変わっていく日本と違って、何年経っても全く変わらず、最初に見た時のまま、同じ場所にあるお店に驚いたものでした。
その後、数年経って、パリに住むようになっても、その印象は、変わりませんでした。
勿論、中には、長い事「あの通りには、あのお店」だったのに、いつの間にか経営者が変わったのか、すっかり変わってしまって、そんな時代を知っている友人達と「あそこには、あのお店があったわよねぇ」と、昔話になってしまう事もありましたが、そんなお店は、ほんの僅かでした。
ところが、最近のパリは、かなり入れ替わりが激しく、内装もお店の内容もすっかり変わるせいなのか、以前、ここが何のお店だったのか、思い出す事も出来ません。
そんなお店が多い中、経営者が変わったのに、お店の内容が以前とほぼ変わらず、そこに
通った思い出も消えないという嬉しくなるお店がありました。
№2が小さい頃、よく行っていた本屋さんがありました。
その頃は、その地下には子供の本の売り場があり、地上階は、大人用の色々な一般書籍や文房具や雑貨を取り扱っていて、奥の売り場に繋がる長い廊下には、天井までの書棚があり、そこには文芸書などのポケット本がぎっしり並べられ、別の通りからも入れるようになっていた奥の売り場では、ファッション関係の雑誌や本などを取り扱っていたお店でした。
ところが、それが少しづつ変わっていき、まず最初に、雑誌などを扱っていた売り場に壁ができ他の会社にその場所を売ったという事が分かりました。
そして、地下の子供の書籍売り場への階段にはチェーンがかけられ、その他の売り場も、少しづつ荒れた雰囲気になって、ついに閉まってしまいました。
そんな閉店の状態が、1年近く続いたんじゃないでしょうか?
少しづつお店の一部だけ営業が再開されるようになりました。
そんな本屋さんで、私が買ったものは...で、続きます。
by kanafr
| 2017-04-14 14:20
| パリの街、我が街
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Comments(2)
Commented
by
すっとこ
at 2017-04-15 06:28
x
ううううううううううううううううう。
いつまでも変わらないで居て欲しい
お気に入りのお店!
しかも それが本屋さんなら尚更!
No2くんは本好きなKanafrさんの
薫陶を得て 今日の理路整然アタマが
出来上がったのですね!
何だか 納得納得❣️
いつまでも変わらないで居て欲しい
お気に入りのお店!
しかも それが本屋さんなら尚更!
No2くんは本好きなKanafrさんの
薫陶を得て 今日の理路整然アタマが
出来上がったのですね!
何だか 納得納得❣️
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Commented
by
kanafr at 2017-04-16 01:04
すっとこさん 今日は
列島改造論にすっかり慣れていた頭なので、次々とお店が閉まってまた違うお店が開いても「次は、どんなお店?」と期待感でワクワクするだけだったんですが、不景気の恐ろしさを知らずにフランスに来て、正直、あまりにも長く続くフランスの不景気状態にビックリしました。
だから、つい閉店と言うと、そこにいた方達のその後を考えてしまうんですよ。
そして、このフランスに来て、変わらないっていうのは、なんて素敵な事なんだろうと思いましたしね。
№は、小さい頃に、私が色々考えて本を選んだりしましたが、残念ながら、文芸書を読む本好きには育ちませんでした。
私の母に似たのか、№が一番夢中になって読んだのはプラトンでした。
理路整然ならいいんですが、どうみても単なる屁理屈男に育ちましたわ(-_-;)
列島改造論にすっかり慣れていた頭なので、次々とお店が閉まってまた違うお店が開いても「次は、どんなお店?」と期待感でワクワクするだけだったんですが、不景気の恐ろしさを知らずにフランスに来て、正直、あまりにも長く続くフランスの不景気状態にビックリしました。
だから、つい閉店と言うと、そこにいた方達のその後を考えてしまうんですよ。
そして、このフランスに来て、変わらないっていうのは、なんて素敵な事なんだろうと思いましたしね。
№は、小さい頃に、私が色々考えて本を選んだりしましたが、残念ながら、文芸書を読む本好きには育ちませんでした。
私の母に似たのか、№が一番夢中になって読んだのはプラトンでした。
理路整然ならいいんですが、どうみても単なる屁理屈男に育ちましたわ(-_-;)