2017年 05月 27日
きもの 着物 そして、KIMONOへ...
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ここのところ、炎天下の中、仕事や頼まれごとであっちこっちと出掛ける事が多く、帰宅したらグッタリ!
写真は撮っていたのに、溜まるばかりでなかなか記事をアップできません。
という事で、遅ればせの先々週行ったエキスポジションについて...です。
2月頃、メトロの駅構内でよく見かけたこの広告。
見るたびに“行きたいなあ”と思いましたが、時々、開催中のギメ美術館の前を通るといつもかなりの行列。
それを見るたびゲンナリし、何らかの理由をつけてはのばしていたら、気づくと 終了迄、何とあと4日しかない!という事で、先々週、慌てて行ってきました。
ギメ美術館から4駅先に住む友人も「行こうと思っていたけど、まだ行っていない」というので一緒に行く事に...。
武家や裕福な町人達が来ていた着物や打掛の数々...。
その時代の贅を凝らした染めや絞りや刺繍やら着物が展示されていました。
勿論、江戸時代の婚礼のお道具や帯、花鳥風月を小さな世界に表現した簪なども展示されており、その細やかな技術の素晴らしさに、ウットリ。
着物の美しさは、西洋にも影響を与えています。
1864年に印象派画家達よりいち早く浮世絵の要素を取り入れた画家と言われている James-Joseph-Jacques Tissot(ジェームス-ジョセフ-ジャック・ティソ)の代表作である「浴室のラ・ジャポネーズ」は、ご存じの方もいらっしゃるでしょうね。
その絵の中でモデルが羽織っている物と同じような江戸時代の打掛が、隣に並べて ありました。
打掛は、身分の高い人の着物でしたが、このように裸体に羽織るガウンとして使われそれがジャポネーズ、つまり、それが日本の女性の姿だと思われていたなんて、由緒ある打掛がそのように使われた事に何とも言えない気持ちでしたけど...。
同じく着物の影響を受けたという1920年頃の各デザイナーのこちらの作品。
残念ながら、表示されているデザイナー名をみても、ココ・シャネルの前の時代のフランスの
代表的デザイナーだったポール・ポワレ(真ん中の作品)しか分かりませんでした。
そして、時代はグッと現代になり、着物を分解しあらためて創り上げると、こんなに大胆な美が生まれる...と感心したのは、ディオール時代のジョン・ガリアーノの作品でした。
やはり、時代の寵児だった勢いがありますよね。
サンローランやゴルチエの作品も展示されていましたが、日本人デザイナーの作品も勿論ありました。
ケンゾーのコートやイッセイ、山本耀司作品、
でもなんといっても迫力があったのは、この展示会でアドバイザーの役割をされたというコシノジュンコ作品でしょうか!
帯や簪なども、現代風にアレンジされていました。
そして、華やかな着物と言えば、花魁の衣装が一番アーティスティックなのかもしれません。
ライトを浴びたその作品は、蜷川幸雄の舞台を観ているような感覚でした。
なかなか楽しいエキスポジションでした。
私達が出た頃には、着物展には、長蛇の列でした。
フランス人にとって、このエキスポジションは、やはりエキゾチックな魅力のある エキスポジションなんでしょう。
ところで、このギメ美術館に来たのは、かなり昔でした。
写真は撮っていたのに、溜まるばかりでなかなか記事をアップできません。
という事で、遅ればせの先々週行ったエキスポジションについて...です。
2月頃、メトロの駅構内でよく見かけたこの広告。
それを見るたびゲンナリし、何らかの理由をつけてはのばしていたら、気づくと 終了迄、何とあと4日しかない!という事で、先々週、慌てて行ってきました。
ギメ美術館から4駅先に住む友人も「行こうと思っていたけど、まだ行っていない」というので一緒に行く事に...。
いつもズラリと並んでいた行列も、行った時間帯がよかったのか、運よくスムーズに 館内へ。
日本屈指の着物コレクションを誇る松坂屋さんの提供とかで、入り口には昔の呉服 問屋の暖簾がありました。1864年に印象派画家達よりいち早く浮世絵の要素を取り入れた画家と言われている James-Joseph-Jacques Tissot(ジェームス-ジョセフ-ジャック・ティソ)の代表作である「浴室のラ・ジャポネーズ」は、ご存じの方もいらっしゃるでしょうね。
打掛は、身分の高い人の着物でしたが、このように裸体に羽織るガウンとして使われそれがジャポネーズ、つまり、それが日本の女性の姿だと思われていたなんて、由緒ある打掛がそのように使われた事に何とも言えない気持ちでしたけど...。
同じく着物の影響を受けたという1920年頃の各デザイナーのこちらの作品。
代表的デザイナーだったポール・ポワレ(真ん中の作品)しか分かりませんでした。
そして、時代はグッと現代になり、着物を分解しあらためて創り上げると、こんなに大胆な美が生まれる...と感心したのは、ディオール時代のジョン・ガリアーノの作品でした。
ケンゾーのコートやイッセイ、山本耀司作品、
なかなか楽しいエキスポジションでした。
私達が出た頃には、着物展には、長蛇の列でした。
フランス人にとって、このエキスポジションは、やはりエキゾチックな魅力のある エキスポジションなんでしょう。
ところで、このギメ美術館に来たのは、かなり昔でした。
この日は、お互いに時間があった友人と私。
「せっかくなんだから、他の階も見てみない?」という事になり、他の展示物のある階へ...という事で、続きます。
by kanafr
| 2017-05-27 09:24
| 美術館
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