2017年 05月 30日
壁を越えて、息づいていくもの...
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母の日の記事で、ちょっと寄り道しましたが、ギメ美術館散歩再開です。
KIMONO展が行われた地下に行く前に、チラリと見えたのが、何やら赤い棒のような物が
沢山ささっている巨大な足...。
一体、あれは?
もう一つのエキスポジションPrune Nourry展でした。
現在は、ニューヨーク在のフランス人の女性ビジュアルアーティスト、そして彫刻家の方なんだそう。
近づいてみたら、赤い棒は赤い柄のついた針でした。
一体、何故に針が?
そこに、何かを感じればいい..って事でしょうか?
難解だわぁ。
さらに奥に進むと色々な石像が立ち並んでしましたが、何かのシンボルなんだろうと思うような立派な石像だけでなく、ちょっと笑ってしまうようなユーモラスな石像もあり、意外と楽しい。
あの石像の針は、単なる針ではなく治療の鍼を意味するものだったらしい。
鍼は古代中国で誕生したらしいですが、そんな古代中国と言えば、兵馬俑でしょうか?
Prune Nourry的解釈の兵馬俑は、女学生が、ズラリ...。
さらに、こんな半獣半人像もありましたが、よく見ると、この顔見た事あるような...
「あのハリーポッターのドビー!!!」と、友人と二人で盛り上がりました。
(画像お借りしました)
さらに、ギメ美術館の一番上の階に行くと、またもや違うエキスポジション。
ドームからの美しい光に中に導かれて中に入るとチベットへ旅行したらしい冒険家の写真や
手紙などがありましたが、それより圧倒されたのは、吹き抜けの下を見ると、丸い部屋の壁にズラリと書籍が並ぶ書庫...。
さらに、ここを出て下の階に降りると、中国韓国日本の展示物の部屋。
ただし、中国の展示物の数に比べて、韓国、日本は、かなり少なかった気がします。
中国の民族衣装がズラリと並ぶ入り口から始まり
次は、陶器の数々...。
今の時代でも通用しそうなデザインの器が13~14世紀の物だとは、ちょっと驚きです。
ずっと中国の物が続き、入り口に書いてあった韓国、日本は?と思ったら、突然、このお面が登場し、韓国の始まりでした。
ただ家具や陶器も、中国の展示物に比べると少なく、すぐに日本の展示物でした。
日本は着物が始まりになっていましたが、KIMONO展で着物は十分見たせいか、ざっと見ただけ。
アレ!?日本の陶器は?と思ったら、鍋島藩の陶器が少し並べてあるだけでした。
これらを見ていると、中国から韓国へ、日本へと伝わってきたものだと、よく分かります。
こんな陶器の馬や、優しい顔の女性像の衣装も、聖徳太子の時代の衣装と同じですものね。
文化や芸術というのは、いくら力で押さえこんでも、国境の壁などを軽々超えて、人々の心の中に生き生きとした未来や希望を与えるものなんだと感じました。
他国を知らず、知っていても認めようとせず、自国が一番と思い込む事が、どんなに愚かな事なのか、あらためて感じたエキスポジションでした。
KIMONO展はじめ、ギメ美術館のエキスポジションは、とても楽しく充実した時間だったので、誘った時は乗り気でなかった友人も大満足で、ホッとしましたわ。
KIMONO展が行われた地下に行く前に、チラリと見えたのが、何やら赤い棒のような物が
沢山ささっている巨大な足...。
もう一つのエキスポジションPrune Nourry展でした。
現在は、ニューヨーク在のフランス人の女性ビジュアルアーティスト、そして彫刻家の方なんだそう。
近づいてみたら、赤い棒は赤い柄のついた針でした。
一体、何故に針が?
そこに、何かを感じればいい..って事でしょうか?
難解だわぁ。
さらに奥に進むと色々な石像が立ち並んでしましたが、何かのシンボルなんだろうと思うような立派な石像だけでなく、ちょっと笑ってしまうようなユーモラスな石像もあり、意外と楽しい。
鍼は古代中国で誕生したらしいですが、そんな古代中国と言えば、兵馬俑でしょうか?
Prune Nourry的解釈の兵馬俑は、女学生が、ズラリ...。
さらに、ギメ美術館の一番上の階に行くと、またもや違うエキスポジション。
手紙などがありましたが、それより圧倒されたのは、吹き抜けの下を見ると、丸い部屋の壁にズラリと書籍が並ぶ書庫...。
ただし、中国の展示物の数に比べて、韓国、日本は、かなり少なかった気がします。
中国の民族衣装がズラリと並ぶ入り口から始まり
ずっと中国の物が続き、入り口に書いてあった韓国、日本は?と思ったら、突然、このお面が登場し、韓国の始まりでした。
日本は着物が始まりになっていましたが、KIMONO展で着物は十分見たせいか、ざっと見ただけ。
アレ!?日本の陶器は?と思ったら、鍋島藩の陶器が少し並べてあるだけでした。
こんな陶器の馬や、優しい顔の女性像の衣装も、聖徳太子の時代の衣装と同じですものね。
他国を知らず、知っていても認めようとせず、自国が一番と思い込む事が、どんなに愚かな事なのか、あらためて感じたエキスポジションでした。
KIMONO展はじめ、ギメ美術館のエキスポジションは、とても楽しく充実した時間だったので、誘った時は乗り気でなかった友人も大満足で、ホッとしましたわ。
by kanafr
| 2017-05-30 11:10
| 美術館
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Comments(2)
Commented
by
すっとこ
at 2017-05-31 22:48
x
ひょおおおおおおおおおおおおおおおお!
こげなところで 色鍋島が!
かつて鍋島藩が 外部に出すのは特別な
贈答用のみ、に限っていた為に
庶民の目に触れることが 長らくなかった
とか?
ごく少数の殿上人だけが 愛でて楽しんで
いたのでせうか。
時代が移り 美術館で展示されて それを
Kanafrさんが写真に撮って下さって
拡大して じっくり鑑賞させて頂きました❣️
器って 百年経ってもちっとも古びないのが
驚きです。陶器も磁器もガラス器も。
お写真でガラスのように見えてるのは
もしや水晶系の石を彫って作られたもの
かしらん?
とKanafrさんの袖を突いて いつかご一緒に
美術館巡りしたいですのう🤗
こげなところで 色鍋島が!
かつて鍋島藩が 外部に出すのは特別な
贈答用のみ、に限っていた為に
庶民の目に触れることが 長らくなかった
とか?
ごく少数の殿上人だけが 愛でて楽しんで
いたのでせうか。
時代が移り 美術館で展示されて それを
Kanafrさんが写真に撮って下さって
拡大して じっくり鑑賞させて頂きました❣️
器って 百年経ってもちっとも古びないのが
驚きです。陶器も磁器もガラス器も。
お写真でガラスのように見えてるのは
もしや水晶系の石を彫って作られたもの
かしらん?
とKanafrさんの袖を突いて いつかご一緒に
美術館巡りしたいですのう🤗
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by
kanafr at 2017-06-01 05:57
すっとこさん 今晩は
私もここで鍋島の陶器に合うのは思いませんでした。
数が中国陶器に比べてかなり少ないのが残念でしたが、まったく破損もなく、感動しました。
デザイン的にも今の時代に通用する美が、遠い昔に既に存在していた事って、凄いですよねえ。
水晶系の石に見えるとおしゃっている物ですが、他にもありましたが、多分ガラスかもしれません。石をこの薄さに削るってなかなか難しいと思いますもの。
でもガラスにしても、凄い技術だと思いません?
ここだけ現代の物を並べたのか!って思った位でした。
私もここで鍋島の陶器に合うのは思いませんでした。
数が中国陶器に比べてかなり少ないのが残念でしたが、まったく破損もなく、感動しました。
デザイン的にも今の時代に通用する美が、遠い昔に既に存在していた事って、凄いですよねえ。
水晶系の石に見えるとおしゃっている物ですが、他にもありましたが、多分ガラスかもしれません。石をこの薄さに削るってなかなか難しいと思いますもの。
でもガラスにしても、凄い技術だと思いません?
ここだけ現代の物を並べたのか!って思った位でした。