2017年 09月 04日
美しさと凄さを味わった写真展
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色んな場所で見かけていたこのポスター。
行かなきゃ!と思いながら、うっかりしていたら最終日になり、慌てて行ったMark Shaw(マーク・ショー)展。
アヴェドンの名前は日本のCMでも登場した事があったので、昔から知っていましたが、マーク・ショーの名前は、このエキスポジションで初めて知りました。
そして、2009年にブログを始めてからタイトル写真にも使っていて、ずっとジャックファットの作品だと思い込んでいたものが、実は私の思い違いで、ディオールの作品だった事を、今回初めて知りました。
ディオールの作品は、全て展示されてはいませんでしたが、こんな風に1952年から 10年間ライフ誌に掲載されたディオールの作品を撮った本もありました。
今では、ディオールやシャネルなどに比べて、あまり知る人も少なくなってしまったピエール・バルマンですが、かつては日本でも人気のあるデザイナーでした。
卒業後、初めて就職した会社が、バルマン氏とデザイン契約をしていた事もあって、その打ち合わせの為に来社したバルマン氏がいる会議室へ、上司からの指示で書類を持って行った時にチラッと、そのお顔を拝見した事がありました。
私が拝見した時は、もう中年のおじ様でしたが、そのバルマン氏の若い頃の写真が、ここにありました。
そして、シャネルや若きサンローランのポートレート写真もありました。
帰宅してググったら、マーク・ショーは、ファッション写真だけでなく、ケネディ家やオードリー・ヘップバーン、シャネルなどのポートレートも沢山撮っていました。
(画像お借りしました)
現在、パリ装飾芸術美術館では、クリスチャン・ディオール回顧展が開催中ですが
そのディオールの作品の写真を数多く撮ったマーク・ショーのパリでの初エキスポ
ジションでした。
混むかもしれないと思い、すぐに行くのは避けていましたが、実際に行ってみたら
ギャラリーが並ぶ場所でもなく、ブティックが数多く立ち並ぶような人通りの多い
場所でもない、とても静かな場所で開催していました。
今迄、ファッション写真の本を見る時は、デザイナーの作品本という事もあって、
その作品に注目しても、それを撮った写真家の名前をチェックしながら見る事はしていませんでした。
アヴェドンの名前は日本のCMでも登場した事があったので、昔から知っていましたが、マーク・ショーの名前は、このエキスポジションで初めて知りました。
でも、今回、会場に並んだ写真を見ると“これもあれも、見た事がある!”と思える
写真が多く、実際は、マーク・ショー作品を、かなり見ていたようです。
そして、2009年にブログを始めてからタイトル写真にも使っていて、ずっとジャックファットの作品だと思い込んでいたものが、実は私の思い違いで、ディオールの作品だった事を、今回初めて知りました。
そして、今回ここに展示されていたのは、ディオールはじめシャネル、バレンシアガやバルマン、そしてサンローランなどの作品や、そういったファッションショーの
舞台裏の様子を撮った写真もありました。
卒業後、初めて就職した会社が、バルマン氏とデザイン契約をしていた事もあって、その打ち合わせの為に来社したバルマン氏がいる会議室へ、上司からの指示で書類を持って行った時にチラッと、そのお顔を拝見した事がありました。
私が拝見した時は、もう中年のおじ様でしたが、そのバルマン氏の若い頃の写真が、ここにありました。
マーク・ショーは、1921年に生まれ1969年に亡くなっていますが、NYを拠点とし
“ハーパス・バザー”や“マドモアゼル”などをはじめ、“ライフ”で16年間活躍し、パリのオートクチュールの黄金時代を、アメリカに伝えた写真家だそうです。
帰宅してググったら、マーク・ショーは、ファッション写真だけでなく、ケネディ家やオードリー・ヘップバーン、シャネルなどのポートレートも沢山撮っていました。
単なる美しさだけを狙ったポートレートではなく、被写体になった人物の心の中を
写し出すようなポートレートでした。
小さいエキスポジションでしたが、素晴らしいデザイナーの作品で、ゴージャスな
夢の世界を味わい、そのデザイナーの作品の美しさや魅力を、さらに引き出して撮るプロのファッション写真家としての素晴らしさ、凄さなど、あらためて感じさせて
くれたマーク・ショーの写真展でした。
by kanafr
| 2017-09-04 14:28
| 映画、エキスポジション
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Comments(6)
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nouvelle
at 2017-09-04 18:57
x
えーん、、一足遅かったです
が、Dior展は必ず足を運ぶ予定です
連日、ワクワクしながらカウントダウンとともに更新を拝見しております
明日からは@Franceです😍
ここもと、テイクケアが続いているようですね
体調を崩されませんように
が、Dior展は必ず足を運ぶ予定です
連日、ワクワクしながらカウントダウンとともに更新を拝見しております
明日からは@Franceです😍
ここもと、テイクケアが続いているようですね
体調を崩されませんように
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kanafr at 2017-09-04 23:54
nouvelleさん 今日は
私にしては、珍しく頑張って更新しております(笑)
nouvelleさんのパリ滞在でお役に立つことができたら、嬉しいです。
ディオール展は、ヴァカンスシーズンの時期は、いつ見ても長蛇の列なので、それだけで行く気がなくなっていました(苦笑)
でもこれからファッションウィ―クなので、またもや混雑が予想されるので、そのファッションウイークが終わったら、予約して行こうかなと思っています。
充実したパリ滞在でありますように!
私にしては、珍しく頑張って更新しております(笑)
nouvelleさんのパリ滞在でお役に立つことができたら、嬉しいです。
ディオール展は、ヴァカンスシーズンの時期は、いつ見ても長蛇の列なので、それだけで行く気がなくなっていました(苦笑)
でもこれからファッションウィ―クなので、またもや混雑が予想されるので、そのファッションウイークが終わったら、予約して行こうかなと思っています。
充実したパリ滞在でありますように!
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すっとこ
at 2017-09-05 05:48
x
初めて知った写真家さんでした。
ファッション写真もため息ものですが
著名人のポートレートは こちらが
知っている表情だけでなく 何かしら
その人の内面まで冷徹に掬いあげた
ような切り取り方ですね。
ケネディ夫妻の一見幸せそうな美しい
カップルの佇まいが 後の悲劇を予見させる
緊張感に満ちて見えるのとか
オードリー ヘップバーンの これは
台詞を暗記している場面でしょうか、
撮られるを意識しながらも 心は
別の世界に入り込んでるような横顔とか
うーーーーーーーーーーーーむ
確かに「凄い!」
ええものを見せて頂きました。
衝撃をありがとうございました。
Kanafrさんに入場料払いたいくらいです☺️
ファッション写真もため息ものですが
著名人のポートレートは こちらが
知っている表情だけでなく 何かしら
その人の内面まで冷徹に掬いあげた
ような切り取り方ですね。
ケネディ夫妻の一見幸せそうな美しい
カップルの佇まいが 後の悲劇を予見させる
緊張感に満ちて見えるのとか
オードリー ヘップバーンの これは
台詞を暗記している場面でしょうか、
撮られるを意識しながらも 心は
別の世界に入り込んでるような横顔とか
うーーーーーーーーーーーーむ
確かに「凄い!」
ええものを見せて頂きました。
衝撃をありがとうございました。
Kanafrさんに入場料払いたいくらいです☺️
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kanafr at 2017-09-05 06:49
すっとこさん 今晩は
私もこのエキスポジションがなかったら、知らなかった写真家でした。
ファッション写真も素敵ですが、ポートレート、なかなかいい写真でしょ?
>その人の内面まで冷徹に掬いあげたような切り取り方です
そう、そう、そうなんです。
すっとこさんが私が言いたかった事を正確に表現してくださって感謝です。
幾つにも重なったように撮られたシャネルの写真もショーをじっと見つめる表情にシャネルのいろんな思いが感じられました。
プロの写真家の凄さを見せてもらったエキスポジションでした。
私もこのエキスポジションがなかったら、知らなかった写真家でした。
ファッション写真も素敵ですが、ポートレート、なかなかいい写真でしょ?
>その人の内面まで冷徹に掬いあげたような切り取り方です
そう、そう、そうなんです。
すっとこさんが私が言いたかった事を正確に表現してくださって感謝です。
幾つにも重なったように撮られたシャネルの写真もショーをじっと見つめる表情にシャネルのいろんな思いが感じられました。
プロの写真家の凄さを見せてもらったエキスポジションでした。
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madameH at 2017-09-05 13:06
Parisいいですね〜、羨ましい。
美しいもののシャワーをいつでも浴びる事が出来るんですもの。
日本は、ファッションには皆、興味があるけれど
モードと言う文化には全く興味を示さないので、循環展以外の
モード系の展覧会は皆無ですね。
美しいもののシャワーをいつでも浴びる事が出来るんですもの。
日本は、ファッションには皆、興味があるけれど
モードと言う文化には全く興味を示さないので、循環展以外の
モード系の展覧会は皆無ですね。
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kanafr at 2017-09-06 02:05
madameHさん 今日は
確かにおっしゃる通り、モードという文化は蔑ろにされていますよね。しかもこういうモード展があっても、フランスとは違って、行くのは女性が大半を占め、男性がいてもモード学校の生徒だったりで、フランスの様に、カップルであれこれ話しながらというのは皆無なんじゃないでしょうか?
このエキスポジション、アヴェドン展と違ってかなりの小規模な物でしたが、本当に素晴らしく、マーク・ショーの事を知りたくなりました。
確かにおっしゃる通り、モードという文化は蔑ろにされていますよね。しかもこういうモード展があっても、フランスとは違って、行くのは女性が大半を占め、男性がいてもモード学校の生徒だったりで、フランスの様に、カップルであれこれ話しながらというのは皆無なんじゃないでしょうか?
このエキスポジション、アヴェドン展と違ってかなりの小規模な物でしたが、本当に素晴らしく、マーク・ショーの事を知りたくなりました。