2018年 01月 05日
美しい曲が奏でられた幸せの時間
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マダムHから、2017年にミシュランで2つ星を取った小林圭さんのRestaurant Keiへディナーのお誘いをいただいたのは、パリのご旅行前の昨年の事でした。
その日が、昨夜...。
マダムHご夫妻との待ち合わせは、Restaurant Kei..だったんですが、ムッシュが風邪を引かれたらしい。
前日の午後、ディオール展に行かれたムッシュとマダム。
待つことなく入館できたのは、すごくラッキーでしたが、現在パリでは風邪を引いている人が多いので、多分、混みあったディオール展の中で引いたのではないかしら?
マダムのお話では、咳は出るようですが、熱は微熱との事。
大事を取って、ムッシュはホテルに残られることになり、この日の食事は、マダムと私の2人となりました。
Restaurant Keiには、1年半ぶりですが、ディナーは、初めてです。
ご案内いただいた席は、少し奥まった小部屋のような感じがしたので、リノベされたのかと思ったら、私が知らないだけで、リノベはなさっていないらしい。
テーブルには、まるで天使のような素敵なサンルイのガラスのライト...
以前、Kさんとご一緒した時、Keiさんのお料理に音楽を感じました。
あらゆる素材の個性を生かしつつ、一つになる、それは、まるで壮大な交響曲のようでした。
今夜は、どんな曲が奏でられるのでしょう。
アヴァンアミューズは、口の中がサッパリする赤紫蘇のシャーベットから。
そして、ウェルカムシャンパンをいただきながら、いただくアミューズは、3種類。
(他の2種は、写真撮り忘れです)
アントレは、この冬の季節ならではのカキ。
カキのプリプリと言い、添えられたソースがまた美味しい。
かすかに春菊のような香りがして、もうたまりません!
そして、次は、フワフワの淡雪の中は、サーモンと青野菜...。
初めて、これをいただいた時、混ぜる事によって変わって行く味の変化に、驚かされました。
そう、長い間、雪の中で春を待っていた新鮮な食材が、命の喜びを奏でているかの
ような感じがしました。
勿論、今回も、その期待を裏切る事はありません。
イベリコとニョッキには、黒トリュフがたっぷり。
白身の魚は、Keiシェフならではの美味しさです。
添えられたレッドアンディ―ヴの甘酸っぱさとシャキシャキ感が、たまりません。
プリプリのエビの周りには、新種のカボチャのソースがかなり、その甘さがエビに
ピッタリ!
お肉は、コースの鳩の肉をお断りして牛肉にしていただきました。
部位の違った赤身の牛肉と、アンディ―ヴが添えられていましたが、この芸術的な
盛り付けをご覧ください。素敵でしょう?
素材は同じでも、その日のシェフのイマジネーションによって変わるらしい。
そして、シェーブルチーズにシードル...シェーブルは苦手なんですが、Keiシェフの腕にかかると、その苦手な味が、難なくのどを通ります。
ところで、デザートに入る前に、サービスの方が持ってこられたのは、シェフからのサービス。
この時、初めて知ったんですが、マダムHご夫妻ご結婚25年のお祝いでした。
おめでとうございます、ムッシュ、マダム。
ムッシュが、この席にいらっしゃらなかったのは、本当に残念でした。
でも、まだまだご旅行は続きますから、その方が大事ですよね。
さて、Keiシェフのデザートで有名なメレンゲボールの中は、今回はバジリコとレッドオレンジでした。
割ると、こんな感じになります。
口の中にバジリコとオレンジのさわやかさが広がります。
そして2番目のデザートは、できる限り小麦粉を使わずカカオ70%で作られた温かいショコラ。
出来上がりから2分以内に召しあがっていただけるようにと、細心の注意を払って
作られたショコラです。
それ以上過ぎると溶けてしまうんですって!
普段、ショコラが苦手なマダムHですが「このショコラは、難なくいただけるわ」とおっしゃっていました。
そして最後は、カフェと共に、冷たいフランボワーズの冷たいマカロンとキャラメルソールの小さなタルト。
今回も、Keiシェフがタクトを振る交響曲は、どこまでも美しく広がり、生きる喜びと笑顔に満ちた幸せな時間を与えてくれました。
こんな素晴らしいフレンチを作る方が、日本人シェフだなんて、同じ日本人として、誇りに思います。
しかも、フランス料理の世界で、2つ星ですものね。
Keiシェフの素晴らしさは、その才能だけでなく、料理に対する情熱と真摯な姿勢、
そして謙虚な人間性です。
きっと、さらなる高みを目指していらっしゃるんでしょうね。
パリにいらしたら、是非、Keiさんのお料理を、味わっていただきたいわ。
日本人シェフというボーダーラインなど超えたフレンチの世界が、広がります。
美味しさだけでなく、人によっては、人生観が変わるかもしれません。
そして、こんな機会を与えてくださったマダムH、有難うございました。
その日が、昨夜...。
マダムHご夫妻との待ち合わせは、Restaurant Kei..だったんですが、ムッシュが風邪を引かれたらしい。
前日の午後、ディオール展に行かれたムッシュとマダム。
待つことなく入館できたのは、すごくラッキーでしたが、現在パリでは風邪を引いている人が多いので、多分、混みあったディオール展の中で引いたのではないかしら?
マダムのお話では、咳は出るようですが、熱は微熱との事。
大事を取って、ムッシュはホテルに残られることになり、この日の食事は、マダムと私の2人となりました。
Restaurant Keiには、1年半ぶりですが、ディナーは、初めてです。
ご案内いただいた席は、少し奥まった小部屋のような感じがしたので、リノベされたのかと思ったら、私が知らないだけで、リノベはなさっていないらしい。
テーブルには、まるで天使のような素敵なサンルイのガラスのライト...
あらゆる素材の個性を生かしつつ、一つになる、それは、まるで壮大な交響曲のようでした。
今夜は、どんな曲が奏でられるのでしょう。
アヴァンアミューズは、口の中がサッパリする赤紫蘇のシャーベットから。
そして、ウェルカムシャンパンをいただきながら、いただくアミューズは、3種類。
(他の2種は、写真撮り忘れです)
かすかに春菊のような香りがして、もうたまりません!
そして、次は、フワフワの淡雪の中は、サーモンと青野菜...。
そう、長い間、雪の中で春を待っていた新鮮な食材が、命の喜びを奏でているかの
ような感じがしました。
勿論、今回も、その期待を裏切る事はありません。
イベリコとニョッキには、黒トリュフがたっぷり。
添えられたレッドアンディ―ヴの甘酸っぱさとシャキシャキ感が、たまりません。
ピッタリ!
盛り付けをご覧ください。素敵でしょう?
素材は同じでも、その日のシェフのイマジネーションによって変わるらしい。
そして、シェーブルチーズにシードル...シェーブルは苦手なんですが、Keiシェフの腕にかかると、その苦手な味が、難なくのどを通ります。
おめでとうございます、ムッシュ、マダム。
ムッシュが、この席にいらっしゃらなかったのは、本当に残念でした。
でも、まだまだご旅行は続きますから、その方が大事ですよね。
さて、Keiシェフのデザートで有名なメレンゲボールの中は、今回はバジリコとレッドオレンジでした。
そして2番目のデザートは、できる限り小麦粉を使わずカカオ70%で作られた温かいショコラ。
作られたショコラです。
それ以上過ぎると溶けてしまうんですって!
普段、ショコラが苦手なマダムHですが「このショコラは、難なくいただけるわ」とおっしゃっていました。
そして最後は、カフェと共に、冷たいフランボワーズの冷たいマカロンとキャラメルソールの小さなタルト。
こんな素晴らしいフレンチを作る方が、日本人シェフだなんて、同じ日本人として、誇りに思います。
しかも、フランス料理の世界で、2つ星ですものね。
Keiシェフの素晴らしさは、その才能だけでなく、料理に対する情熱と真摯な姿勢、
そして謙虚な人間性です。
きっと、さらなる高みを目指していらっしゃるんでしょうね。
パリにいらしたら、是非、Keiさんのお料理を、味わっていただきたいわ。
日本人シェフというボーダーラインなど超えたフレンチの世界が、広がります。
美味しさだけでなく、人によっては、人生観が変わるかもしれません。
そして、こんな機会を与えてくださったマダムH、有難うございました。
by kanafr
| 2018-01-05 14:25
| 美味しいもの
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Comments(4)
Commented
at 2018-01-05 17:26
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
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whitelacenonyo at 2018-01-05 21:19
昨日の記事も今日の記事も
マダムHがパリを、思う存分楽しんでいらっしゃるのが
想像できます。
パラフルなマダムHですから、、ね。
マダムHがパリを、思う存分楽しんでいらっしゃるのが
想像できます。
パラフルなマダムHですから、、ね。
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by
kanafr at 2018-01-06 08:09
01-05 17;26の鍵コメさん 今晩は
パリにご到着されたんですね。
今、ご一緒に色々見たりしている友人のマダムHも、日本の方が寒いとおっしゃっていました(苦笑)
本当に暖かい年明けですよね。
メールさせていただきますね^^
パリにご到着されたんですね。
今、ご一緒に色々見たりしている友人のマダムHも、日本の方が寒いとおっしゃっていました(苦笑)
本当に暖かい年明けですよね。
メールさせていただきますね^^
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by
kanafr at 2018-01-06 08:17
whitelacenonyoさん 今晩は
マダムH、久しぶりのパリをムッシュと共に、楽しんでいらっしゃいますよぉ^^
いらっしゃる前の天気予報では、雨が続くだったので心配しましたが、さすが晴れ女のマダムHです。一応雨は降っても、ブティックにいる間に、メトロに乗っている間に晴れるという運の良さです。
ディオール展も並ばずですしね。
私も、そんなお二人を見ていてすごく嬉しく、積もる話も沢山できて、口角上がりっぱなしです^^
マダムH、久しぶりのパリをムッシュと共に、楽しんでいらっしゃいますよぉ^^
いらっしゃる前の天気予報では、雨が続くだったので心配しましたが、さすが晴れ女のマダムHです。一応雨は降っても、ブティックにいる間に、メトロに乗っている間に晴れるという運の良さです。
ディオール展も並ばずですしね。
私も、そんなお二人を見ていてすごく嬉しく、積もる話も沢山できて、口角上がりっぱなしです^^