2016年 09月 08日
つい、心惹かれてしまう理由
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少し前まで、フランスにある黄緑色のアイスやケーキといえば、ピスタチオ味でした。
それが今では「これってMACHA?」なんて聞くフランス人も増えました。
そして、先日もアルマーニでメンズ用のトワレを見ていたら「これは、YUZUの香りで...」という説明を受け、思わず「あの日本のYUZUですか?」と聞きなおしてしまいましたわ。
ボン・マルシェの食品館に行けば、日本でも、多分、一般スーパーでは売っていないような
こだわりの日本食材を、真剣な眼つきで選んでいる日本人ではなく、フランス人に遭遇する
事もしばしばです。
そして、サンドイッチ、サラダ、デザートなど、食事もできテイクアウトもできるお手軽ランチの
お店でも、当たり前のように“MISO SOUPE(味噌汁の事ね)”が並んでいます。
こんな風に、今やすっかりフランスの社会に溶け込んでいる日本食材ですが、こんな時代が来るなんて、フランスに住み始めた頃は、思ってもみませんでした。
勿論、私が、フランスに住み始めた頃ですから、かなり昔ですけど、あの頃は、今のように
中華街や、韓国食品店でも取り扱いはなく、日本の食材を求めたいと思ったら、当時あった
日本人が経営する日本食品店しか、ありませんでしたもの。
しかも、その頃は、今と違って食材も少なく、賞味期限切れでも堂々と並び、かなり前に賞味期限が切れている商品でも、お値段は日本の3~4倍が当たり前。
値段に不満を持つより、日本食に恋い焦がれる気持ちの方が勝ち、賞味期限切れで不安になる食の安全は“きっと大丈夫!”の自己暗示にかかっているという感じでした。
そんな昔話をしたら、驚きで目を丸くした、まだ在仏5,6年の元同僚のAさん。
さらに「今では、我が家の近所のスーパーでも、当たり前のようにある白菜だって、あの頃は13区の中華街に行かないと買えない野菜だったのよ」と言ったら「エーーーッ、ウッソー!」と雄叫びをあげていましたけどね。
とにかく、今では、お値段さえ、目をつぶってみないようにすれば、日本と同じような食材の
バラエティは望めなくても、ほとんどの物が手に入る時代になりました。
そんなフランスのスーパーで、しらたきの文字を見た時は「これからは、今までのように、わざわざパリまで買いに行かなくても、よくなった!」と、ちょっと嬉しくなりました。
と言っても、お値段を見るまでは...ですけど。
そして、先日は、オットと行ったスーパーで、それこそ何十年ぶりの懐かしい味を発見!
数多く並ぶ商品の中で、つい目が釘付けになってしまったのは、単に日本語表記だったからでしょうか?
それとも、小さい頃に飲んだ事のある、思い出の味だったからでしょうか?
そんな商品が、こちら。
いつもなら買う買わないは速攻で決めるのに、飲みたいという気持ちもないのに、二人して
しばらく迷ったのは、やはり、郷愁に駆られてとしか言いようがありません。
長く住んでも、自分達は、やっぱり日本人だなあと、二人して思わず苦笑いでしたわ。
それが今では「これってMACHA?」なんて聞くフランス人も増えました。
そして、先日もアルマーニでメンズ用のトワレを見ていたら「これは、YUZUの香りで...」という説明を受け、思わず「あの日本のYUZUですか?」と聞きなおしてしまいましたわ。
ボン・マルシェの食品館に行けば、日本でも、多分、一般スーパーでは売っていないような
こだわりの日本食材を、真剣な眼つきで選んでいる日本人ではなく、フランス人に遭遇する
事もしばしばです。
そして、サンドイッチ、サラダ、デザートなど、食事もできテイクアウトもできるお手軽ランチの
お店でも、当たり前のように“MISO SOUPE(味噌汁の事ね)”が並んでいます。
こんな風に、今やすっかりフランスの社会に溶け込んでいる日本食材ですが、こんな時代が来るなんて、フランスに住み始めた頃は、思ってもみませんでした。
勿論、私が、フランスに住み始めた頃ですから、かなり昔ですけど、あの頃は、今のように
中華街や、韓国食品店でも取り扱いはなく、日本の食材を求めたいと思ったら、当時あった
日本人が経営する日本食品店しか、ありませんでしたもの。
しかも、その頃は、今と違って食材も少なく、賞味期限切れでも堂々と並び、かなり前に賞味期限が切れている商品でも、お値段は日本の3~4倍が当たり前。
値段に不満を持つより、日本食に恋い焦がれる気持ちの方が勝ち、賞味期限切れで不安になる食の安全は“きっと大丈夫!”の自己暗示にかかっているという感じでした。
そんな昔話をしたら、驚きで目を丸くした、まだ在仏5,6年の元同僚のAさん。
さらに「今では、我が家の近所のスーパーでも、当たり前のようにある白菜だって、あの頃は13区の中華街に行かないと買えない野菜だったのよ」と言ったら「エーーーッ、ウッソー!」と雄叫びをあげていましたけどね。
とにかく、今では、お値段さえ、目をつぶってみないようにすれば、日本と同じような食材の
バラエティは望めなくても、ほとんどの物が手に入る時代になりました。
そんなフランスのスーパーで、しらたきの文字を見た時は「これからは、今までのように、わざわざパリまで買いに行かなくても、よくなった!」と、ちょっと嬉しくなりました。
と言っても、お値段を見るまでは...ですけど。
数多く並ぶ商品の中で、つい目が釘付けになってしまったのは、単に日本語表記だったからでしょうか?
それとも、小さい頃に飲んだ事のある、思い出の味だったからでしょうか?
そんな商品が、こちら。
しばらく迷ったのは、やはり、郷愁に駆られてとしか言いようがありません。
長く住んでも、自分達は、やっぱり日本人だなあと、二人して思わず苦笑いでしたわ。
by kanafr
| 2016-09-08 11:06
| フランスの中で日本を発見
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Comments(6)
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by
すっとこ
at 2016-09-10 05:01
x
あーーーーーーーーーーーあるあるあるある!
当地アメリカでも 「 まちゃー!」です。
その音が「あちゃー!」似てるので
ちょっとクスクスでござる。
ラムネ、これは子供の時に あのビー玉が
落ちそうで落ちなくて でも もうちょっと
でやっぱり落ちてきそうで 飽かず瓶を上下
に振ってみたものでした。
昔は木のきのこみたいのでビー玉を強く
押して下にスポンと落としました。
今はもっと簡単にスポン!なのですね。
当地アメリカでも 「 まちゃー!」です。
その音が「あちゃー!」似てるので
ちょっとクスクスでござる。
ラムネ、これは子供の時に あのビー玉が
落ちそうで落ちなくて でも もうちょっと
でやっぱり落ちてきそうで 飽かず瓶を上下
に振ってみたものでした。
昔は木のきのこみたいのでビー玉を強く
押して下にスポンと落としました。
今はもっと簡単にスポン!なのですね。
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kanafr at 2016-09-10 10:20
すっとこさん 今晩は
やっぱりNYも同じなんですね。
海外で経験する、あるあるあんな事、こんな事は数知れずですが、最近では、海外在住が長すぎたせいなのか、逆に不思議だと思わないようになってきた自分が怖いです(苦笑
ラムネは、№2にとってはなじみのないものなので、買って見せたいと思って写真を送ったら、バイト先から「飲まない、欲しくないから買うな!」のSMSが入りましたので買いませんでした。
せっかくの親心だったのにねえ。冷たい奴ですわ。
やっぱりNYも同じなんですね。
海外で経験する、あるあるあんな事、こんな事は数知れずですが、最近では、海外在住が長すぎたせいなのか、逆に不思議だと思わないようになってきた自分が怖いです(苦笑
ラムネは、№2にとってはなじみのないものなので、買って見せたいと思って写真を送ったら、バイト先から「飲まない、欲しくないから買うな!」のSMSが入りましたので買いませんでした。
せっかくの親心だったのにねえ。冷たい奴ですわ。
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uransuzu at 2016-09-10 10:31
しらたき、とか日本食はヘルシー食材としても注目されているのでしょうか。
「きれい」と書いてある(笑)
ビー玉ラムネは、私でも郷愁をそそられます。
お風呂あがりの冷えたラムネとコーヒー牛乳は、子供心に密かな贅沢、楽しみでした。
「きれい」と書いてある(笑)
ビー玉ラムネは、私でも郷愁をそそられます。
お風呂あがりの冷えたラムネとコーヒー牛乳は、子供心に密かな贅沢、楽しみでした。
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whitelacenonyo at 2016-09-10 22:18
パリにラムネが売られていることにびっくり仰天です。
懐かしいラムネ、、子どもの頃飲むのが怖かったラムネ。
あのビー玉が出てきて喉に、、、と思うと
でも小学校高学年になって飲めるようになりましたが、、
懐かしいラムネ、、子どもの頃飲むのが怖かったラムネ。
あのビー玉が出てきて喉に、、、と思うと
でも小学校高学年になって飲めるようになりましたが、、
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kanafr at 2016-09-11 08:07
uransuzuさん 今晩は
今まで、こういうものは、わざわざパリに行かなきゃいけなくて、急に思い立ってすき焼きにしようと思っても、そう簡単にいかず、韓国食品で買ったチャプチェ用の具材をしらたきの代用にしていました。だから、嬉しくなりました。
さすが、てぶくろさん、「キレイ」の文字に目がいったんですね。ダイエット食品や自然食材のコーナーにありましたので、売り込む方も、そこがポイントだったのかもしれませんね。
このラムネは、日本を知らない№2の為に買おうと思ったんですが、本人から拒否されたので買いませんでした。
今まで、こういうものは、わざわざパリに行かなきゃいけなくて、急に思い立ってすき焼きにしようと思っても、そう簡単にいかず、韓国食品で買ったチャプチェ用の具材をしらたきの代用にしていました。だから、嬉しくなりました。
さすが、てぶくろさん、「キレイ」の文字に目がいったんですね。ダイエット食品や自然食材のコーナーにありましたので、売り込む方も、そこがポイントだったのかもしれませんね。
このラムネは、日本を知らない№2の為に買おうと思ったんですが、本人から拒否されたので買いませんでした。
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kanafr at 2016-09-11 08:14
whitelacenonyoさん 今晩は
フランスのスーパーで、ラムネが売られているって、ビックリですよねえ。
私は、あのビー玉がどうやって中に入ることができたのか、飲まずに、ずっと何度もひっくり返しては眺めている変な子でした。
開ける時ポンと音がするのも、なんだか楽しくて、いつも
「やらせて!」とねだっていました。
そんな思い出に、このフランスで浸ることができて、ちょっと嬉しかったです。
フランスのスーパーで、ラムネが売られているって、ビックリですよねえ。
私は、あのビー玉がどうやって中に入ることができたのか、飲まずに、ずっと何度もひっくり返しては眺めている変な子でした。
開ける時ポンと音がするのも、なんだか楽しくて、いつも
「やらせて!」とねだっていました。
そんな思い出に、このフランスで浸ることができて、ちょっと嬉しかったです。