2017年 07月 20日
魅せられたリトルブラックドレスの世界
|
現在、頼まれている仕事先の事務所から近かったのに、仕事が終わるとグッタリしてしまい「今日じゃなくて、次回の打ち合わせの帰りに...」と、毎回、先延ばしにしていたバレンシアガ展。
終了日近くになって慌てるのは、いつもの事で、終了の数日前にやっと行きました。
場所は、以前、マダム・グレ展を見に行ったブルーデル美術館。
あの時も、彫刻の中に置かれたマダム・グレのドレスが、美しかった...。
パリでは、よくこういう服飾デザイナー展がありますが、サンローラン展やゴルチェ展も、やはりその服に相応しい会場だったように、このバレンシアガ展も、まさに
ここだからこそ!と思いました。
緑豊かな小さな庭園のあるブルーデル美術館...
かつてのブルーデルの住居なので、展示される服は、幾つかの小部屋に分けて展示
されていました。
多くの彫像と一緒に展示された服は、まずは、これから始まるバレンシアガの黒の
世界へのプレリュードというところでしょうか?
ドレスのパターンも展示されていて、モード学校の生徒らしき若い人達にとっては、嬉しい展示でしょうね。
さて、次の部屋は“クチュリエの中のクチュリエ”と呼ばれ、数多くのデザイナー達に大きな影響を与えたバレンシアガのリトルブラックドレスの世界...。
幾つかのブラックボックスがあり、何かと思ったら、内部までブラックになった
ボックスの中には、リトルブラックドレス。
どうやら繊細な生地を守る為のブラックボックスらしい。
そして続くブラックの世界。
小さなウインドウの中には、美しい帽子や、
壁には、ずらりと並べられたバレンシアガのクロッキー...
さらに、光を落とした地下には、多くのリトルブラックドレス。
アクセサリーと共に、ブラックドレスの美しさに圧倒されました。
最後に見たのは、庭園の横の部屋...
ドアを開けると、昔の家具調度品が並べられた部屋があり、そこにはリトルブラックドレスと共に、ここで初めて見たカラードレスがありました。
カラーを見せる事で、逆にブラックカラーへの美と認識を深めるという感じかしら?
若い頃から、ブラックカラーは、大好きな色でした。
自分らしくいられる色、そして自分には似合う色だと、認識していました。
その後渡仏し、フリーランスの仕事から会社勤めになった時、2度目の出向先では
ブラックカラーの服の着用が、義務付けられました。
そんな長い会社勤めで、ブラックカラーは、すっかり制服カラーになり、お洒落に
着こなす意識も遠のき、すっかり普段着化したカラーになってしまいました。
そして、仕事を辞めた後、もう一度、若かった頃のようにブラックカラーをお洒落に着こなそうと試行錯誤しましたが、うまくいかず、さらにブラック以外のカラーも、どう着こなしていいか分からない...そんな状態でした。
でも、このバレンシアガ展で、こんなにたくさんの美しいリトルブラックドレスを
見たからでしょうか?
あらためてブラックカラーが与える深さに圧倒され、その色が持つ広がりに、今迄
知らなかった美しい世界を感じました。
年を重ねても、華やかでありながら品よく、ブラックの持つ強さに負けずに着こなす...
そんな素敵な女性になりたいなあと、あらためて思ったバレンシアガ展でした。
場所は、以前、マダム・グレ展を見に行ったブルーデル美術館。
あの時も、彫刻の中に置かれたマダム・グレのドレスが、美しかった...。
パリでは、よくこういう服飾デザイナー展がありますが、サンローラン展やゴルチェ展も、やはりその服に相応しい会場だったように、このバレンシアガ展も、まさに
ここだからこそ!と思いました。
緑豊かな小さな庭園のあるブルーデル美術館...
されていました。
世界へのプレリュードというところでしょうか?
ボックスの中には、リトルブラックドレス。
そして続くブラックの世界。
小さなウインドウの中には、美しい帽子や、
最後に見たのは、庭園の横の部屋...
若い頃から、ブラックカラーは、大好きな色でした。
自分らしくいられる色、そして自分には似合う色だと、認識していました。
その後渡仏し、フリーランスの仕事から会社勤めになった時、2度目の出向先では
ブラックカラーの服の着用が、義務付けられました。
そんな長い会社勤めで、ブラックカラーは、すっかり制服カラーになり、お洒落に
着こなす意識も遠のき、すっかり普段着化したカラーになってしまいました。
そして、仕事を辞めた後、もう一度、若かった頃のようにブラックカラーをお洒落に着こなそうと試行錯誤しましたが、うまくいかず、さらにブラック以外のカラーも、どう着こなしていいか分からない...そんな状態でした。
でも、このバレンシアガ展で、こんなにたくさんの美しいリトルブラックドレスを
見たからでしょうか?
あらためてブラックカラーが与える深さに圧倒され、その色が持つ広がりに、今迄
知らなかった美しい世界を感じました。
年を重ねても、華やかでありながら品よく、ブラックの持つ強さに負けずに着こなす...
そんな素敵な女性になりたいなあと、あらためて思ったバレンシアガ展でした。
by kanafr
| 2017-07-20 12:39
| 美術館
|
Trackback
|
Comments(8)
Commented
by
uransuzu at 2017-07-20 18:38
あぁ、素敵ですね〜〜
永遠に憧れのリトルブラックドレス、20代、30代、40代、50代と、その都度その時の自分に合うと思ったものを手に入れたつもりですが、
さて、60代になるとそのどれもがしっかり来ない。涙
永遠に憧れのリトルブラックドレス、20代、30代、40代、50代と、その都度その時の自分に合うと思ったものを手に入れたつもりですが、
さて、60代になるとそのどれもがしっかり来ない。涙
0
Commented
by
nouvelle
at 2017-07-20 21:01
x
kanaさん、締めくくりの、ブラックも、そして何故かカラーも、、
その辺りからはもう、『うんうん』『うんうんうん』
四捨五入して60のカテゴリー入りしてから、本当にそうなってしまいました
そして、わたくしに関しては、何故かグレーがしっくりくるようになって、もっぱらグレーグラデーションを楽しんで見たりしています
それにしても、バレンシアガ、、ミニマルな中での表現力、圧巻ですね
何故かパンツばかり10本ほど持っています、落ち感があって本当にラインが綺麗なので💕
わたくしも行きたかったなぁ
その辺りからはもう、『うんうん』『うんうんうん』
四捨五入して60のカテゴリー入りしてから、本当にそうなってしまいました
そして、わたくしに関しては、何故かグレーがしっくりくるようになって、もっぱらグレーグラデーションを楽しんで見たりしています
それにしても、バレンシアガ、、ミニマルな中での表現力、圧巻ですね
何故かパンツばかり10本ほど持っています、落ち感があって本当にラインが綺麗なので💕
わたくしも行きたかったなぁ
Commented
by
kanafr at 2017-07-21 05:30
uransuzuさん 今晩は
リトルブラックドレスを素敵に着こなす人に憧れますよねえ。
たかがブラックなんですが、余韻を残す色なので、何だかそれなりのしっかりした姿勢を持っていないと、色に、形に負けそうな感じがします。
お肌の手入れもちゃんとしてないと、私の場合、ただただ暗い人の印象になってしまうかもです(苦笑)
リトルブラックドレスを素敵に着こなす人に憧れますよねえ。
たかがブラックなんですが、余韻を残す色なので、何だかそれなりのしっかりした姿勢を持っていないと、色に、形に負けそうな感じがします。
お肌の手入れもちゃんとしてないと、私の場合、ただただ暗い人の印象になってしまうかもです(苦笑)
Commented
by
kanafr at 2017-07-21 06:46
nouvelle さん 今晩は
これだけ美しいリトルブラックドレスを見たら、ちょっと何とかなるんじゃないかしら?なんて、我が身の変化をうっかり忘れて思いました(苦笑)
グレーもなかなか上級編のカラーじゃないですか!
素敵ですね♪
バレンシアガ展、本当によかったです。
nouvelleさんは、10本もバレンシアガのパンツを持っていらっしゃるんですね!!!凄い!
いいものは、永遠の美しさですね。
私は、洋服は持っていないんですが、本屋さんでパラパラとめくって素敵だなあと思うと、大概バレンシアガの作品をピックアップした写真集だったりして、そういう本だけですが幾つか持っています。
もっと早めに行って記事でアップすればnouvelleさんも、行く事ができたのに、いつもギリギリで役立たずの記事になってしまい、本当にすみません(恥)
これだけ美しいリトルブラックドレスを見たら、ちょっと何とかなるんじゃないかしら?なんて、我が身の変化をうっかり忘れて思いました(苦笑)
グレーもなかなか上級編のカラーじゃないですか!
素敵ですね♪
バレンシアガ展、本当によかったです。
nouvelleさんは、10本もバレンシアガのパンツを持っていらっしゃるんですね!!!凄い!
いいものは、永遠の美しさですね。
私は、洋服は持っていないんですが、本屋さんでパラパラとめくって素敵だなあと思うと、大概バレンシアガの作品をピックアップした写真集だったりして、そういう本だけですが幾つか持っています。
もっと早めに行って記事でアップすればnouvelleさんも、行く事ができたのに、いつもギリギリで役立たずの記事になってしまい、本当にすみません(恥)
Commented
by
mj
at 2017-07-21 13:13
x
kanaさんこんにちは。
マダムグレのエキスポわたくしも参りまして、そのドレープの美しさにうっとりしておりました。モンパルナスから近いのに、喧噪としておらずいい場所ですよね。
夏滞在予定のロンドンV&Aでは只今バレンシアガ展開催されおりまうsが、パリでもあったのですね。バレンシアガyearなのでしょうか??事前予約が望ましいチケット制のため、若干、及び腰となっておりましたが、記事拝見して、やはり行かねば、と。ありがとうございます。
関係ないけど、NYのGarçons展も行きたい・・
マダムグレのエキスポわたくしも参りまして、そのドレープの美しさにうっとりしておりました。モンパルナスから近いのに、喧噪としておらずいい場所ですよね。
夏滞在予定のロンドンV&Aでは只今バレンシアガ展開催されおりまうsが、パリでもあったのですね。バレンシアガyearなのでしょうか??事前予約が望ましいチケット制のため、若干、及び腰となっておりましたが、記事拝見して、やはり行かねば、と。ありがとうございます。
関係ないけど、NYのGarçons展も行きたい・・
Commented
by
kanafr at 2017-07-22 09:48
mjさん 今晩は
お久しぶりです。お元気ですか?
フラを始められたんですね。私も体幹を鍛えないとと思いながら、相変わらずダラダラしています(苦笑)
mjさんのグレの記事覚えていますよぉ^^
あの美術館、本当にちょっと入っただけで、こんなに静かな空間があるのかしらと思う場所ですよねえ。
ロンドンでも、あるんですね。もしかしておっしゃる通り、バレンシアガyearなのかもですね。
パリ展は、ブラックドレスでまとめていましたが、V&Aのバレンシアガ展は、どうなんでしょう?
ぜひブログにアップしてくださいね。
バレンシアガの他の本も持っていますが、ブラックドレスだけでなく、素敵なものありますもの。楽しみですね。
ああ、私もロンドンに行きたいなあ。
そうそう、私もNYのギャルソン展の記事、見ていきたいなあと思いました。
今、パリの装飾美術館で、ディオール展が始まっていますよぉ。パリにいらっしゃったら、是非!
お久しぶりです。お元気ですか?
フラを始められたんですね。私も体幹を鍛えないとと思いながら、相変わらずダラダラしています(苦笑)
mjさんのグレの記事覚えていますよぉ^^
あの美術館、本当にちょっと入っただけで、こんなに静かな空間があるのかしらと思う場所ですよねえ。
ロンドンでも、あるんですね。もしかしておっしゃる通り、バレンシアガyearなのかもですね。
パリ展は、ブラックドレスでまとめていましたが、V&Aのバレンシアガ展は、どうなんでしょう?
ぜひブログにアップしてくださいね。
バレンシアガの他の本も持っていますが、ブラックドレスだけでなく、素敵なものありますもの。楽しみですね。
ああ、私もロンドンに行きたいなあ。
そうそう、私もNYのギャルソン展の記事、見ていきたいなあと思いました。
今、パリの装飾美術館で、ディオール展が始まっていますよぉ。パリにいらっしゃったら、是非!
Commented
at 2017-07-22 21:33
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
kanafr at 2017-07-23 01:13
07-22 21;33の鍵コメさん 今日は
色々とご心配いただき、有難うございます。
おっしゃる通り、本当に大変な世の中になりましたね。
今の警戒態勢は11月には解除されるそうですけど、どうなんでしょうねぇ...
色々とご心配いただき、有難うございます。
おっしゃる通り、本当に大変な世の中になりましたね。
今の警戒態勢は11月には解除されるそうですけど、どうなんでしょうねぇ...