美味しさに心を感じたクレープ屋さん
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と、オットが言い出して行ったのは、我が街のクレープ屋さん。
4.5軒あるクレープ屋さんの中でも、我が家のお気に入りは、一つだけ。
美味しさだけでなく、調理場でテキパキといくつものオーダーをこなし、その合間に客席にも目を配るという手際のいいオーナー兼シェフのマダムのお陰で、気持ちよく食事ができました。
数年前から、隣接するムール貝のレストランと経営が一緒になり、クレープ屋さんでムール貝を食べる事もできるようになり、勿論、その逆もありでした。
でも、そのあたりから、マダムの姿を見ることが少なくなり、手際が悪くなっただけでなく、味も落ちたと感じるようになりました。
それでも、たまに食べたくなるクレープです。
という事で「どうして、最近いないんだろうね」「でも、きっとあの時は、たまたまいなかったんじゃない?」「やっぱり、あのマダムじゃないとなあ」と、口々に言いながら、お店の前に来てビックリ!

何が違うのかしら?
すると、№2が「そう言えば夏に通った時に工事中だったから、左右を同じペンキにしたんじゃない?」
そう言われてみたら、前は、あとから経営が一緒になったからか、クレープ屋さんとムール貝のレストランの外観のペイントは、こんな風に違っていました。

最初に左側のドアを開けたら、すっかり内装が変わっていました。
さらに、お店の方から左側は、予約した方用になっていて、右側は予約していない人用になっていると教えていただきました。
そこで、予約していない私達は、右側に移動しましたが、なんとこちらも、すっかり前と内装が変わっていました。
以前は、左側だったクレープ屋さんの内装は、こんな風に木の壁に写真や絵が飾られカラフルなメタル椅子が並ぶカジュアルなお店でした。


1枚の写真と時計だけと、かなりすっきりしていい感じです。




こういう時は、やはり、№2の出番でしょうか?
早速注文を取りに来たお店のムッシュと話を始めました。
それによると、やっぱり経営者が変わったという事でした。
№2が、我が家もここには15年位前から通っていた話や以前いたマダムの話をするとこのムッシュもマダムの事はご存じで、幼い頃からよくご家族で来ていたらしい。
そして、経営が変わっても、お店の看板名が変わっていない理由を聞くと、前の方が手放すことを知ったお店の常連だったムッシュが、このまま全く違う店になり、あの味がなくなるのは悲しく惜しいという事で、ここを買い取り、味も美味しかった昔のようにしたいという事で、新装開店されたという事が分かりました。
昔と同じようなメニューもありましたが、オリジナルの新バージョンも色々あって、
なかなかの美味しさでした。



したいという心が感じられました。
この日も、お店の中には、以前の様に小さな少年や少女を連れた家族連れの方達が
たくさんいらっしゃいました。
きっとこの少年や少女達にとって、ここのクレープの味が、家族との思い出の味に
なっていくんじゃないかしら?
経営が変わって、外観だけでなく、お店の内容も変わったりするところが多いのに、こんな風に、思い出がそのまま残っていくお店って、何だか嬉しいですね。

いいお話ですね、、どんどん世知辛くなって行く個人主義のデジタル社会で、レアになって行く義理人情に厚い人達💕
ご子息はコミュニケーション力がかなりおありなんですね、ますますポイントアップ😍
2月2日がシャンドレールなのでわたくしも昨夜友人カップルに招かれてフランスの冬の終わりの日を一足先に、クレープとガレットでお祝いしました
美味しかったわ〜
こうやって受け継がれていくっていいですよね。
№2のコミュニケーション力は、元々好奇心が旺盛なのか、結構旅先でも臆することなく、ホテルのバーの人や路上で道を聞いた人とかとすぐ仲良くなって色々話ができるのは、やはりフランスで教育を受けるとこうなるのかなあとも思います。
もうすぐおっしゃる通り、シャンドレールですね。
子どもが小さい頃は、学校でシャンドレールのフェットをやるので覚えていましたが、nouvelleさんのコメントを読ませていただくまで、すっかり忘れていました。