2019年 01月 30日
3世紀という長い歴史のある琳派展
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先週、友人とモンソー公園を歩いて思い出したのは、このMusée Cernuschi(チェルヌスキ美術館)
去年の10月26日から開催されていたTrésors de Kyoto展が開催中でした。
実は、風神雷神の絵も展示されると聞いたので行きたかったんですが、残念ながら
風神雷神の屏風絵は、短い期間しか展示されず、行くチャンスを逃しました。
モンソー公園に来たのは偶然でしたが、友人を誘ったら、彼女も行きたかったと言うので行ってみました。
チケットを事前に購入していなかったので、かなりなら分ではないかと心配でしたが数分待っただけで購入できました。
3世紀に渡る琳派展という事で、この美術展は、全て写真撮影禁止。
パンフレットによると、17世紀初めに本阿弥光悦と俵屋宗達によって、その基本的な画風が形成され、19世紀終わりごろ、尾形光琳の一派と言う意味で琳派と言う言葉が使われるようになったんだそう。
この日、俵屋宗達によって描かれた風神雷神の屏風絵は見ることができませんでしたが、俵屋宗達の舞楽図屏風絵は見る事ができました。
白楽天図屏風絵や十二カ月歌意図屏風は、尾形光琳の絵でした。
美術史で習い、美術の本でしか見た事のない絵をこうやって見る事ができて、友人も私も大興奮。
20世紀に琳派を受け継ぐ作家として神坂雪佳の十二か月草花図や神坂雪佳の図案に よる食器、文机や漆箱なども展示されていました。
雪佳の作品が、しっくり心に馴染むのは、琳派の流れを汲みながら、雪佳の豊かな
創造性を駆使し新しい時代の琳派を創り上げたからなんでしょうね。
美しい蝶千種の絵や、
優しい色合いが、心にしっくりきて、いつまでも眺めていたい絵柄でした。
そんなに規模が大きい美術展ではなく、散歩の流れて立ち寄った美術館でしたが、
友人も私も、いい時間を過ごせた1日となりました。
最初に並ばずにスムーズに入れたので、空いているかと思いましたが、美術展を開催されている部屋は、かなりの混雑で、フランス人の方達にとっても人気のある美術展だったようです。
たまたま私達が、運がよかっただけで、外に出たら、かなりの行列でした。
「長い歴史を経てもなお感動を与える作品は、才能があったとか、偶然とかじゃなくたゆまぬ努力の積み重ねで生まれた作品なんでしょうね。私も、色々あるけれど諦めないで、頑張らなきゃね」
そんな事を言った彼女は、ゆっくり豊かな時間を過ごしたせいか、口角も上がって
いました。
美術展の楽しさは、沢山の作品を見れるだけじゃなく、心の中に自分だけに感じる
何かを、残してくれることなんだと思います。
時間のある限り、これからも行かなきゃ!
☆スタジオかるぺでぃえむの記事、更新しました
雪が降ったり、どんより曇ったりの日々が続いていますが、春は足元から...
実は、風神雷神の絵も展示されると聞いたので行きたかったんですが、残念ながら
風神雷神の屏風絵は、短い期間しか展示されず、行くチャンスを逃しました。
チケットを事前に購入していなかったので、かなりなら分ではないかと心配でしたが数分待っただけで購入できました。
3世紀に渡る琳派展という事で、この美術展は、全て写真撮影禁止。
パンフレットによると、17世紀初めに本阿弥光悦と俵屋宗達によって、その基本的な画風が形成され、19世紀終わりごろ、尾形光琳の一派と言う意味で琳派と言う言葉が使われるようになったんだそう。
この日、俵屋宗達によって描かれた風神雷神の屏風絵は見ることができませんでしたが、俵屋宗達の舞楽図屏風絵は見る事ができました。
白楽天図屏風絵や十二カ月歌意図屏風は、尾形光琳の絵でした。
20世紀に琳派を受け継ぐ作家として神坂雪佳の十二か月草花図や神坂雪佳の図案に よる食器、文机や漆箱なども展示されていました。
創造性を駆使し新しい時代の琳派を創り上げたからなんでしょうね。
美しい蝶千種の絵や、
染織図案も残されており、その絵柄は、今の時代にも十分通用するモダンさがあり
ました。そんなに規模が大きい美術展ではなく、散歩の流れて立ち寄った美術館でしたが、
友人も私も、いい時間を過ごせた1日となりました。
最初に並ばずにスムーズに入れたので、空いているかと思いましたが、美術展を開催されている部屋は、かなりの混雑で、フランス人の方達にとっても人気のある美術展だったようです。
たまたま私達が、運がよかっただけで、外に出たら、かなりの行列でした。
そんな事を言った彼女は、ゆっくり豊かな時間を過ごしたせいか、口角も上がって
いました。
美術展の楽しさは、沢山の作品を見れるだけじゃなく、心の中に自分だけに感じる
何かを、残してくれることなんだと思います。
時間のある限り、これからも行かなきゃ!
☆スタジオかるぺでぃえむの記事、更新しました
雪が降ったり、どんより曇ったりの日々が続いていますが、春は足元から...
by kanafr
| 2019-01-30 12:45
| 美術館
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