2019年 02月 10日
もうあの美しさは、見られない...
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いつも、そこにある...
そう思い込んで、いつの間にか、そこにあるのが当たり前になり、街の風景の中に、すっかり溶け込んでいるかのようなショップ。
そんなショップが、ある日なくなってしまった事を知った時、胸の中にポッカリ穴が開いたような気持ちになりませんか?
昨年の夏から冬にかけて閉店してしまったショップが多いと、以前書きました。
まして、そこで買い物をしたり働いていた方と話した事があったら、小さな思い出もあるんですもの。
ガラ~ンとして何もなくなってしまったショップの様子に、何とも言えない気持ちになって胸が一杯になってしまいます。
そこにあるのが当たり前であり、街の風景の一つになっていたショップが、こちら。
何だかずっとあると信じ込んでいたせいなのか、近くを通ったこともあった筈なのに先日まで気づきませんでした。
いつもここを通るたび、ウインドウを見るだけでなく、そこに飾られている美しさを閉じ込めたくって写真に撮っていたローズ・コスト・ダニ・ローズ。
ビンボー学生の№2が、1年に1回か2回行くショップでした。
そこで、ホテルコストのドアマンの方に伺ったら、やっぱり閉店でした。
しかも、12月末だったらしい。
帰宅して№2に言ったら「やっぱりねぇ...」と言って驚きませんでした。
1年に1回か2回しか行かない№2ですが、いつの間にかお店の方と親しくなって色々話をするようになったらしく、何でも2.3年前に、もしかしたら閉店するかも...と言っていたらしい。。
このローズ・コスト・ダニ・ローズの閉店は、それに次ぐショックな出来事でした。
☆スタジオかるぺでぃえむの記事、更新しました
そう思い込んで、いつの間にか、そこにあるのが当たり前になり、街の風景の中に、すっかり溶け込んでいるかのようなショップ。
そんなショップが、ある日なくなってしまった事を知った時、胸の中にポッカリ穴が開いたような気持ちになりませんか?
昨年の夏から冬にかけて閉店してしまったショップが多いと、以前書きました。
ある日、数年ぶりにパリに来た友人に、そんなパリの状況を話したら「でも、それでドンドン新しいショップができるんだから、いいんじゃないの?それに、そこが何のショップだったかなんて、みんな、すぐ忘れるわよ」と言われました。
本当に、そうかしら?
そこで買い物をしたこともなくても、そこで働いていた方と話した事などなくても、ウインドウを見るのを楽しみにしていたショップなら、そんなに簡単には忘れる事はできません。まして、そこで買い物をしたり働いていた方と話した事があったら、小さな思い出もあるんですもの。
ガラ~ンとして何もなくなってしまったショップの様子に、何とも言えない気持ちになって胸が一杯になってしまいます。
そこにあるのが当たり前であり、街の風景の一つになっていたショップが、こちら。
いつもここを通るたび、ウインドウを見るだけでなく、そこに飾られている美しさを閉じ込めたくって写真に撮っていたローズ・コスト・ダニ・ローズ。
でも、先日行ったら、ショップ内には、バラの花は勿論の事、花器なども見当たらずウインドウに描かれていたショップ名さえも、きれいサッパリなくなっていました。
という事は、ヴァカンスで閉まっている訳じゃない...
そして、文字が消えているという事は、閉まったのは最近ではない...そこで、ホテルコストのドアマンの方に伺ったら、やっぱり閉店でした。
しかも、12月末だったらしい。
いつもノエルの時期になると、こんなデコレーションをしてたローズ・コスト。
昨年の12月に通った時、何のデコレーションもしていなかったのを見て、イエロー ベストのデモのせいかしら?なんて思っていました。
帰宅して№2に言ったら「やっぱりねぇ...」と言って驚きませんでした。
1年に1回か2回しか行かない№2ですが、いつの間にかお店の方と親しくなって色々話をするようになったらしく、何でも2.3年前に、もしかしたら閉店するかも...と言っていたらしい。。
昨年の夏、こちらのマレの素敵なアクセサリーショップが閉店した時も、大好きな
ショップだったので、ショックでした。
今迄、多くの素敵な時間を与えてくれたローズ・コスト・ダニ・ローズ。
ずっと、ずっと、そこにあった事を忘れないと思う。
今迄の感謝を込めて...
☆スタジオかるぺでぃえむの記事、更新しました
眺めているだけで、ときめきだけじゃなく、幸せな笑顔になり、アンチエイジング
効果ありと思う本をご紹介。
by kanafr
| 2019-02-10 13:55
| フランスの出来事
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Comments(8)
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unjaku at 2019-02-10 15:57
わかります。 わかります。kanafrさんの気持ち。
ましてや、いつも美しい薔薇に彩られたウインドウ!
私も少し前、お気に入りのフラワーショップが閉店すると聞いた時、「これからどこで花を買えばいいの?」と途方に暮れたものです。優しいマダムと繊細なご主人。
作ってもらったブーケの美しさ。もう手に入らないんですから。
あって当たり前だったものが、ある日突然消えていることに、びっくり驚き愕然とした思いで。淋しい限りですよね。
ましてや、いつも美しい薔薇に彩られたウインドウ!
私も少し前、お気に入りのフラワーショップが閉店すると聞いた時、「これからどこで花を買えばいいの?」と途方に暮れたものです。優しいマダムと繊細なご主人。
作ってもらったブーケの美しさ。もう手に入らないんですから。
あって当たり前だったものが、ある日突然消えていることに、びっくり驚き愕然とした思いで。淋しい限りですよね。
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kanafr at 2019-02-11 09:33
unjakuさん 今晩は
unjakuさんも同じご経験をされたんですね。
フランスは、去年の夏あたりから、本当にこういう状況が増えているんですよ。
チェーン展開しているショップでも、パリ市内の店舗数を減らしているところも多いんですが、そういうショップより、こういう風にここにしかないショップがなくなると、本当に悲しくなりますよね。
このローズショップは、パリにいらした方がインスタで撮った方も多いので、かなりショックを受ける方が多いんじゃないかと思います。
№が親しくなったこのショップの販売員の方のお話によると、ファッションウイークの時は朝から晩まで仕事になるそうですが、そんなに儲かっている訳ではなく、彼女もこのショップで働くだけでは食べて行けず、週4回は夜レストランでアルバイトをしながら生活をしていると言っていたそうです。
華やかな花の世界でも、実情は大変なようです。
谷崎潤一郎の本を読み、日本のわびさびに興味を持ち、お金をためて日本に行き、生け花を習いたいと言っていたそうです。
私は、直接話したことはないですが、ウインドウ越しに見る彼女は、いつもニコニコしている感じのいい方だったので、頑張って欲しいなあと思っています。
unjakuさんも同じご経験をされたんですね。
フランスは、去年の夏あたりから、本当にこういう状況が増えているんですよ。
チェーン展開しているショップでも、パリ市内の店舗数を減らしているところも多いんですが、そういうショップより、こういう風にここにしかないショップがなくなると、本当に悲しくなりますよね。
このローズショップは、パリにいらした方がインスタで撮った方も多いので、かなりショックを受ける方が多いんじゃないかと思います。
№が親しくなったこのショップの販売員の方のお話によると、ファッションウイークの時は朝から晩まで仕事になるそうですが、そんなに儲かっている訳ではなく、彼女もこのショップで働くだけでは食べて行けず、週4回は夜レストランでアルバイトをしながら生活をしていると言っていたそうです。
華やかな花の世界でも、実情は大変なようです。
谷崎潤一郎の本を読み、日本のわびさびに興味を持ち、お金をためて日本に行き、生け花を習いたいと言っていたそうです。
私は、直接話したことはないですが、ウインドウ越しに見る彼女は、いつもニコニコしている感じのいい方だったので、頑張って欲しいなあと思っています。
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cenepaseri at 2019-02-11 16:39
骨董通りもそうなんですよ、数件が店じまいして、不動産屋の管理物件になっています。
ザラや、ネット、かは不明ですが、特に洋服屋さんが目立ちます。
今までは直ぐに違う店名になってたのに…なんか不景気になっているのかも知れません。
ザラや、ネット、かは不明ですが、特に洋服屋さんが目立ちます。
今までは直ぐに違う店名になってたのに…なんか不景気になっているのかも知れません。
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kimanba at 2019-02-11 22:51
良心的で素敵なお店が閉店する-何度も経験して
その喪失感と不思議さと「あんな店は残っているのに?」
世の中の理不尽さを感じること多かったです。
このローズショップはディスプレイにもお金を掛けて薔薇に対する愛情と誇りとを持ってお店をやっていらっしゃったのが伝わってきます。誇りを最後まで守られた事に敬服します。
その喪失感と不思議さと「あんな店は残っているのに?」
世の中の理不尽さを感じること多かったです。
このローズショップはディスプレイにもお金を掛けて薔薇に対する愛情と誇りとを持ってお店をやっていらっしゃったのが伝わってきます。誇りを最後まで守られた事に敬服します。
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kanafr at 2019-02-12 07:09
cenepaseriさん 今晩は
まあ、骨董通りも...なんですね。
日本の場合は、オリンピックの為に東京大改造が始まっていると聞いていて不景気ではないと思っていましたが、違うんですね。
何だか買わずともウインドウ越しに眺めるだけでも楽しみにしていた場所が、こうやってなくなって行くのは寂しいですよね。
まあ、骨董通りも...なんですね。
日本の場合は、オリンピックの為に東京大改造が始まっていると聞いていて不景気ではないと思っていましたが、違うんですね。
何だか買わずともウインドウ越しに眺めるだけでも楽しみにしていた場所が、こうやってなくなって行くのは寂しいですよね。
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kanafr at 2019-02-12 07:24
kimanbaさん 今晩は
このローズショップは、パリにいらした色んな方が写真を撮りインスタやブログにアップしている位、有名なショップだったので、多分ショックを受ける方が多いんじゃないかと思いました。
この近くにあったセレクトショップのコレットは、オーナーマダムが引退され、勿論そこで働いていたスタッフの方達で引き継ぐ事も出来た筈なのに、スタッフの方からマダムがいないコレットはコレットじゃないからと言って閉店に賛成したと聞きました。1年経った今、まだオープンはしていませんがサンローランのショップになるらしいです。
そうやって、同じようなショップが増え、個性豊かな、そこに行かないと会えないショップが消えていく..それって、どうなんでしょうねえ。
このローズショップは、パリにいらした色んな方が写真を撮りインスタやブログにアップしている位、有名なショップだったので、多分ショックを受ける方が多いんじゃないかと思いました。
この近くにあったセレクトショップのコレットは、オーナーマダムが引退され、勿論そこで働いていたスタッフの方達で引き継ぐ事も出来た筈なのに、スタッフの方からマダムがいないコレットはコレットじゃないからと言って閉店に賛成したと聞きました。1年経った今、まだオープンはしていませんがサンローランのショップになるらしいです。
そうやって、同じようなショップが増え、個性豊かな、そこに行かないと会えないショップが消えていく..それって、どうなんでしょうねえ。
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pikeflower at 2019-02-13 20:37
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kanafr at 2019-02-14 14:23
pikeflowerさん お早うございます
お久しぶりです。
こちらこそご無沙汰していて申し訳ありません。
勿論、素敵なお花の先生のpikeさんの事、忘れる訳はないですよお^^
バラの花だけを売る素敵なブティックでした。
やはり、pikeさんがおっしゃる通り、バラは王道ですね。
主人が病気したりして昨年は大変でしたが、私は相変わらずです。
これからもよろしくお願いいたします。
お久しぶりです。
こちらこそご無沙汰していて申し訳ありません。
勿論、素敵なお花の先生のpikeさんの事、忘れる訳はないですよお^^
バラの花だけを売る素敵なブティックでした。
やはり、pikeさんがおっしゃる通り、バラは王道ですね。
主人が病気したりして昨年は大変でしたが、私は相変わらずです。
これからもよろしくお願いいたします。