2011年 11月 23日
この2日間、我が家の一帯、夜になると停電状態が続いていました。
しかも、ついたと思ったらすぐ消える。そんな事が5.6回も続き、仕事メールも送信できず
書いたブログも、全て飛んじゃいました。
毎年、冬になるとなぜか繰り返される我が家一帯での停電。
「いよいよ冬が来たかぁ!」と、停電の中で№2は、妙に納得しておりました。
でも、この国って原発大国で、電気豊富なんじゃないの!
一応、曲がりなりにも先進国なんだから、ちゃんとやってチョーダイ!!
電車に乗れば、必ずどっかの線で「現在、架線故障」のアナウンスあり、その頻度の激しさに、思わず言ってしまう「まったく、この国は!」
そして、1か月前、隣の県に郵便書留で送った重要書類。
急いで送ってくれと言った割には、その後何の返事もないんですけどォ
…と思っていたら、本日来ました「着いていません、もう一回送って欲しい」の催促手紙。
もはや書留郵便さえ機能していない、郵便を信用できない事に腹が立ち、やっぱり言って
しまいました。「まったくこの国は!!」

会社で頼んだショーケース。
素人の手作りでもなく、それなりの業者の高~いショーケース..だそうですが、掃除をしたら、この納品されたばかりのショーケースのガラス戸を閉めた途端、棚に設置されている電気が消えました。
何度かの催促の結果、翌日現れた電気修理担当のムッシュ。
じーっとご自分が設置された電気部分をチェックされたと思ったら、電気配線部分を覆ってる
カバーをいきなり取ってしまいました。
何やら電気コテみたいなもので、はんだ付けして、作業終了。
おい、おい。さっきのカバーはいいのか?
「このカバーがなくても電気はつくから大丈夫!」と言って帰って行きましたが、そんなにうまくいくのか?と思ったら案の定。
恐る恐るショーケースのガラス戸を開けたら、やっぱり電気は消え、電気部分を覆ってる
カバーも転落しました。
配線部分のカバーは電気カバーを支えるパーツでもあった訳で、その支えをなくした電気
カバーは、ちょっとしたガラス戸の開閉の衝撃で落ちたという訳。
ショーケースとして活躍する前に、修理担当のムッシュがさらに修理が必要な状態を作って
しまうって一体何!?
昔住んでいた一軒家では、豪雨になると、2階の№2の部屋が水浸しになりました。
保険屋さんが呼んだ修理屋さんが調べた結果、屋根の瓦が逆になっていました。
原発大国のフランスの豊富な電気を使える家電製品は、なぜか凄ーくヤワです。
安い物はそれなりに凄ーくヤワですが、高い物も間違いなくヤワな作りになっています。
この国では、きっと検品というシステムがないのでしょう。
又、ファッションの国としても名高いフランスですが、仏人全員が、日常生活をシャネルやらディオールで身を包んでいる訳ではなく、所謂一般人は一般人に相応しいところでお買い物をされますが、例えばそこでTシャツを購入した場合、日本でしたら、価格に関わらず、洗濯後も同じ状態を保てますが、ここでは、なぜか洗濯機の激しい動きに勝てないものが多く、洗濯後は、正面を向かず激しく斜めを向いてしまいます。
こんな数多くの素敵な事が、私だけでなく在仏者の皆様にも均等に起きています。
そんな時きっと在仏者の皆様も、“まったくこの国は!”って、心の中で呟いていらっしゃる事でしょう。
こんな事が起きるたびに、在仏日本人は思いっ切り「まったくこの国は!」の思い出を列挙して憂さを晴らしますが、最後に必ず誰かが「フランスだからねぇ、仕方ないわ」の〆の言葉をおっしゃいます。
こんな風に実にゆる~い国で生活していると、腹を立てる事も多いですが、この「ゆる~い
いい加減さ」は、時には「ケースバイケース」対応に変化し、逆にいい結果を生んだ時もあり
ました。
だから、フランスは、ずっとゆる~い国だと思ってきたのに、私の勝手な思い込みでしょうか?
サ様になってから、そのゆるさから脱却しようという姿勢がチラホラ。
「美もあり、醜もあり」「優しさもあり、厳しさもあり」「正もあり、悪もあり」が自由にあった国の中で、それぞれの人がそれぞれの物差しで測って、それぞれの意見がある事を良しとする
国だったのにね。
先日パリ郊外の94県では、ゴミ箱をあさった人には、85ユーロの罰金を科すことが決まった話を聞いて、私、猛烈に腹が立ちました。

ボランティア活動が普通の事のように行われ、寄付される服は、断り書きがなくても誰もが
キチンと洗濯アイロンがけされた物を差し出し、メトロの中で歌を歌ったり、物乞いをする人に、必ず誰かが小銭をあげたり、冬になればスーパーで買い物の一品を寄付しましょうの恒例コーナーがごく当たり前にできていた国なのに..。
ゴミ箱を漁る事が、何の感情もないままできると思うのでしょうか。
屋根のある所での生活ができなくなり、少しづつ、少しづつプライドを捨てて、路上での生活を選らばざるを得なかった人達が、ゴミ箱を漁るのは、捨てられた中から食べられる物、身体をまとう事ができる何かを探すからにきまっているのに..。
「ゴミ箱を漁って放置し周りを汚すから」が決定の理由だそう。
日本のように細かく分別する事もないゴミは、色んな物が入っているから、周囲が汚れる事に気を使ってなんかいられないんじゃないの!?
力のあるものが力を貸すのではなく、排除していく、これっておかしいでしょう!?
失業率は日本の比ではない位高く、確かに、路上生活者はかなり増えていると思う。
それを外国人のせいにするのは大間違いなのに、この失業率を下げるには、まずは移民だとばかり移民締め出し政策を推し進め、今や学生ビザから一般ビザへの切り替えも難しくなり、10年ビザを持っている人と結婚したり、出産したりすると有利だった外国人に対するビザも、簡単には許可されなくなり、不安を抱えている外国人は凄く多いのです。
ある意味それもどうかと思うけれど、少し前まで優秀でさえあれば、許可証の取得も可能
だった筈なのに、今年の5月に決定した政策のせいで、エコール・ポリテクニックをはじめと
するフランスを代表する有名なグラン・ゼコールを卒業し、その優秀さゆえ就職も決まっていた優秀な外国人留学生達でさえ滞在許可を拒否されているらしい。
つまり、そういう優秀な外国人を雇用する前に、その仕事をフランス人ができないのかという
ことらしいけれど、その優秀な外国人にかわる優秀なフランス人達は、この国に嫌気がさして外国の企業にドンドン就職してこの国から出ていっている事に、何で気づかないんでしょうね。
選挙前の国民へのアピールで、締め付けが厳しくなったというのは、今や誰でも知っている事だけど、なんだか外見を取りつくろう為に、弱い部分を改善していくのではなく、見ないように踏みつぶしていく感じがして、つくづくこの国も情けない国になったなあって思うのよね。

しかも、ついたと思ったらすぐ消える。そんな事が5.6回も続き、仕事メールも送信できず
書いたブログも、全て飛んじゃいました。

毎年、冬になるとなぜか繰り返される我が家一帯での停電。
「いよいよ冬が来たかぁ!」と、停電の中で№2は、妙に納得しておりました。
でも、この国って原発大国で、電気豊富なんじゃないの!
一応、曲がりなりにも先進国なんだから、ちゃんとやってチョーダイ!!

電車に乗れば、必ずどっかの線で「現在、架線故障」のアナウンスあり、その頻度の激しさに、思わず言ってしまう「まったく、この国は!」

そして、1か月前、隣の県に郵便書留で送った重要書類。
急いで送ってくれと言った割には、その後何の返事もないんですけどォ
…と思っていたら、本日来ました「着いていません、もう一回送って欲しい」の催促手紙。
もはや書留郵便さえ機能していない、郵便を信用できない事に腹が立ち、やっぱり言って
しまいました。「まったくこの国は!!」


会社で頼んだショーケース。
素人の手作りでもなく、それなりの業者の高~いショーケース..だそうですが、掃除をしたら、この納品されたばかりのショーケースのガラス戸を閉めた途端、棚に設置されている電気が消えました。
何度かの催促の結果、翌日現れた電気修理担当のムッシュ。
じーっとご自分が設置された電気部分をチェックされたと思ったら、電気配線部分を覆ってる
カバーをいきなり取ってしまいました。

何やら電気コテみたいなもので、はんだ付けして、作業終了。
おい、おい。さっきのカバーはいいのか?
「このカバーがなくても電気はつくから大丈夫!」と言って帰って行きましたが、そんなにうまくいくのか?と思ったら案の定。

恐る恐るショーケースのガラス戸を開けたら、やっぱり電気は消え、電気部分を覆ってる
カバーも転落しました。
配線部分のカバーは電気カバーを支えるパーツでもあった訳で、その支えをなくした電気
カバーは、ちょっとしたガラス戸の開閉の衝撃で落ちたという訳。
ショーケースとして活躍する前に、修理担当のムッシュがさらに修理が必要な状態を作って
しまうって一体何!?

昔住んでいた一軒家では、豪雨になると、2階の№2の部屋が水浸しになりました。
保険屋さんが呼んだ修理屋さんが調べた結果、屋根の瓦が逆になっていました。

原発大国のフランスの豊富な電気を使える家電製品は、なぜか凄ーくヤワです。

安い物はそれなりに凄ーくヤワですが、高い物も間違いなくヤワな作りになっています。

この国では、きっと検品というシステムがないのでしょう。

又、ファッションの国としても名高いフランスですが、仏人全員が、日常生活をシャネルやらディオールで身を包んでいる訳ではなく、所謂一般人は一般人に相応しいところでお買い物をされますが、例えばそこでTシャツを購入した場合、日本でしたら、価格に関わらず、洗濯後も同じ状態を保てますが、ここでは、なぜか洗濯機の激しい動きに勝てないものが多く、洗濯後は、正面を向かず激しく斜めを向いてしまいます。
こんな数多くの素敵な事が、私だけでなく在仏者の皆様にも均等に起きています。

そんな時きっと在仏者の皆様も、“まったくこの国は!”って、心の中で呟いていらっしゃる事でしょう。
こんな事が起きるたびに、在仏日本人は思いっ切り「まったくこの国は!」の思い出を列挙して憂さを晴らしますが、最後に必ず誰かが「フランスだからねぇ、仕方ないわ」の〆の言葉をおっしゃいます。
こんな風に実にゆる~い国で生活していると、腹を立てる事も多いですが、この「ゆる~い
いい加減さ」は、時には「ケースバイケース」対応に変化し、逆にいい結果を生んだ時もあり
ました。
だから、フランスは、ずっとゆる~い国だと思ってきたのに、私の勝手な思い込みでしょうか?
サ様になってから、そのゆるさから脱却しようという姿勢がチラホラ。

「美もあり、醜もあり」「優しさもあり、厳しさもあり」「正もあり、悪もあり」が自由にあった国の中で、それぞれの人がそれぞれの物差しで測って、それぞれの意見がある事を良しとする
国だったのにね。
先日パリ郊外の94県では、ゴミ箱をあさった人には、85ユーロの罰金を科すことが決まった話を聞いて、私、猛烈に腹が立ちました。


ボランティア活動が普通の事のように行われ、寄付される服は、断り書きがなくても誰もが
キチンと洗濯アイロンがけされた物を差し出し、メトロの中で歌を歌ったり、物乞いをする人に、必ず誰かが小銭をあげたり、冬になればスーパーで買い物の一品を寄付しましょうの恒例コーナーがごく当たり前にできていた国なのに..。
ゴミ箱を漁る事が、何の感情もないままできると思うのでしょうか。
屋根のある所での生活ができなくなり、少しづつ、少しづつプライドを捨てて、路上での生活を選らばざるを得なかった人達が、ゴミ箱を漁るのは、捨てられた中から食べられる物、身体をまとう事ができる何かを探すからにきまっているのに..。
「ゴミ箱を漁って放置し周りを汚すから」が決定の理由だそう。

日本のように細かく分別する事もないゴミは、色んな物が入っているから、周囲が汚れる事に気を使ってなんかいられないんじゃないの!?

力のあるものが力を貸すのではなく、排除していく、これっておかしいでしょう!?

失業率は日本の比ではない位高く、確かに、路上生活者はかなり増えていると思う。
それを外国人のせいにするのは大間違いなのに、この失業率を下げるには、まずは移民だとばかり移民締め出し政策を推し進め、今や学生ビザから一般ビザへの切り替えも難しくなり、10年ビザを持っている人と結婚したり、出産したりすると有利だった外国人に対するビザも、簡単には許可されなくなり、不安を抱えている外国人は凄く多いのです。
ある意味それもどうかと思うけれど、少し前まで優秀でさえあれば、許可証の取得も可能
だった筈なのに、今年の5月に決定した政策のせいで、エコール・ポリテクニックをはじめと
するフランスを代表する有名なグラン・ゼコールを卒業し、その優秀さゆえ就職も決まっていた優秀な外国人留学生達でさえ滞在許可を拒否されているらしい。
つまり、そういう優秀な外国人を雇用する前に、その仕事をフランス人ができないのかという
ことらしいけれど、その優秀な外国人にかわる優秀なフランス人達は、この国に嫌気がさして外国の企業にドンドン就職してこの国から出ていっている事に、何で気づかないんでしょうね。
選挙前の国民へのアピールで、締め付けが厳しくなったというのは、今や誰でも知っている事だけど、なんだか外見を取りつくろう為に、弱い部分を改善していくのではなく、見ないように踏みつぶしていく感じがして、つくづくこの国も情けない国になったなあって思うのよね。

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by kanafr
| 2011-11-23 15:04
| 勝手にフランス考察
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