2016年 08月 23日
いつの間にか、変化や進化していたもの...
そのいつの間にかは、数年という単位ではなく、かなりゆっくりしたスピードのフランス。
だから、そんな変化や進化に気づきもしなかった...という人も多くいます。
あのサーフボード型の屋根付きのバス停、abri(アブリ)と呼ばれていますが、それだって、
かなり、かなり長い間、変わっていませんでした。
このabriについては、私がフランスに住め始めた当時、これで財をなしたフランスでも注目の新企業家の仕事だったらしく「このバス停は、パリ市からの発注で制作生産されたのではなくそのバス停の生産設置費用を無料で請け負う代わりに、パリ市と独占契約をし、利益を生み出す手段は、abri の一部を広告が載せられる場所にして、広告を載せる代わりに、企業に
abriの生産設置費用を捻出させ、さらに広告費用を出させるという事で、大成功をおさめた」と、説明されたことが印象に残っています。
でも、そんな方法で、パリだけでなくフランス全土の設置で成功をおさめたabriも、あの当時日本にはすでにあった“あと何分で到着する”かのような電光表示は設置されておらず、掲示されてある時刻表を見ながら、来ないバスをいらいらしながら待つ...こんな事は、当たり前でした。
ところが、数年前から、メトロでは、“あとX分で到着”の表示がされるようになりました。
といっても、同じパリ交通公団の高速地下鉄RERは、いまだに大きなTV型の電光掲示版に
“近づいています”だけの表示ですけどね。
さらに、パリは数年前からかもしれませんが、1年前位から、やっと私の住んでいる郊外の
街のabriにも、最終地点の表示だけでなく、あとX分で到着しますの表示がされるようになりました。
勿論、こんな屋根付きではない普通のバス停にも、同じような変化が...。
「フランスも随分変わってきたわよねえ、日本のように便利になってきたわよね」
そんな話を、同じように在住の長い友人達と話していたら、その中の私よりさらに長い在住の方からこんなご意見が...。
「でもね、あのX分に来ますという表示になれると、そのX分さえも遅く感じるようにならない?便利なんだけど、なんだか余裕がなくなる気がする」
確かにねえ...。
きっちりとなるのは、便利だけど、何もかもきっちりとなると、それが絶対的な正しさみたいになると、少しでも遅れると許せなくなる、前に進むことだけ見つめて、心に余裕がなくなる気がしないでもない...。
ようやく終わったA線の工事。
だから、これからは架線故障はない!ってことはないでしょう。
(追記)
本日、パリに行きましたが、工事終了したので、今まであった看板が外されていました。
朝はオットの車でパリに行き、用事が終わってから、いつものようにオペラ座近くのA線の駅
AUBERから乗ろうとしたら、なんと!!!
工事は終了したばかりというのに、不運と言ったらいいのでしょうか?
それとも1ヶ月間、本気で仕事をしたのでしょうか?
いやいや、いきなりの真夏並みの気温になったせいでしょうか?
本日、電気系統に問題が生じたそうで、まるで工事期間の時のようにAUBER~DEFENSE間が不通でした。
やっぱりねぇ...これがフランスですわ。
そして、9月になれば、ストもあるでしょうし、日常的に電車も遅れたりするでしょう。
進化の中にも緩さの幅がある...それでいいんじゃない?という結論になった友人達との
お喋りでした。
そんな話をした数日後、我が家に届いたもの。
なかなか進化しないだろうと思っていたものでしたが、いつの間にか進化していました。
さて、どんな風に?...で、続きます。
そのいつの間にかは、数年という単位ではなく、かなりゆっくりしたスピードのフランス。
だから、そんな変化や進化に気づきもしなかった...という人も多くいます。
あのサーフボード型の屋根付きのバス停、abri(アブリ)と呼ばれていますが、それだって、
かなり、かなり長い間、変わっていませんでした。
abriの生産設置費用を捻出させ、さらに広告費用を出させるという事で、大成功をおさめた」と、説明されたことが印象に残っています。
でも、そんな方法で、パリだけでなくフランス全土の設置で成功をおさめたabriも、あの当時日本にはすでにあった“あと何分で到着する”かのような電光表示は設置されておらず、掲示されてある時刻表を見ながら、来ないバスをいらいらしながら待つ...こんな事は、当たり前でした。
といっても、同じパリ交通公団の高速地下鉄RERは、いまだに大きなTV型の電光掲示版に
“近づいています”だけの表示ですけどね。
さらに、パリは数年前からかもしれませんが、1年前位から、やっと私の住んでいる郊外の
街のabriにも、最終地点の表示だけでなく、あとX分で到着しますの表示がされるようになりました。
そんな話を、同じように在住の長い友人達と話していたら、その中の私よりさらに長い在住の方からこんなご意見が...。
「でもね、あのX分に来ますという表示になれると、そのX分さえも遅く感じるようにならない?便利なんだけど、なんだか余裕がなくなる気がする」
確かにねえ...。
きっちりとなるのは、便利だけど、何もかもきっちりとなると、それが絶対的な正しさみたいになると、少しでも遅れると許せなくなる、前に進むことだけ見つめて、心に余裕がなくなる気がしないでもない...。
ようやく終わったA線の工事。
だから、これからは架線故障はない!ってことはないでしょう。
(追記)
本日、パリに行きましたが、工事終了したので、今まであった看板が外されていました。
朝はオットの車でパリに行き、用事が終わってから、いつものようにオペラ座近くのA線の駅
AUBERから乗ろうとしたら、なんと!!!
工事は終了したばかりというのに、不運と言ったらいいのでしょうか?
それとも1ヶ月間、本気で仕事をしたのでしょうか?
いやいや、いきなりの真夏並みの気温になったせいでしょうか?
本日、電気系統に問題が生じたそうで、まるで工事期間の時のようにAUBER~DEFENSE間が不通でした。
やっぱりねぇ...これがフランスですわ。
そして、9月になれば、ストもあるでしょうし、日常的に電車も遅れたりするでしょう。
進化の中にも緩さの幅がある...それでいいんじゃない?という結論になった友人達との
お喋りでした。
そんな話をした数日後、我が家に届いたもの。
なかなか進化しないだろうと思っていたものでしたが、いつの間にか進化していました。
さて、どんな風に?...で、続きます。
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by kanafr
| 2016-08-23 12:04
| 勝手にフランス考察
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Comments(2)